昨日の6日、中国政府が1月8日から旅行制限を緩和することを受け、「タイに入国の際、
どのような対策措置を行なうか」の合同会議が開かれました。昨日からの続きになりますかネ。
同会議で決まったタイ政府対策は、日本をはじめ欧米など世界各国が、中国からの旅行者に
対し限定している入国規制を、中国人と限定せず、すべての訪問者としており、かなり中国
政府に気を使っている感があります。 昔から得意の八方美人外交としたのでしょうか。
公共交通機関や公共の場所でマスクの着用やコロナに似た症状が現れた場合は、迅速に
抗原検査を受ける必要がある等と、今までと変わらない対策です。「すべての訪問者は、
到着前に少なくとも二回のコロナワクチンを接種している必要があり、タイに出発する
前に、新型コロナウイルスを含む医療保険に加入する必要がある」としています。
このような対処など以前は、プラユット首相が議長を務めたCCSA(コロナ状況管理センター)が、
決定していました。現在は非常事態宣言も解除(昨年9月30日)され、CCSAも解散しています。
今回の新しい入国措置についての合同会議の議長は、アヌティン保健相が務め、保健省、
運輸省、観光スポーツ省、外務省など関係省庁が出席しての会議でした。 多くの国々が
中国に対し厳しい措置を取っていますので、タイの対応がどうなるのか注目されていました。
<アヌティン保健相(中央)>
しかし、1月8日から旅行制限を緩和すると中国政府は公言していますが、タイ政府は
いつから上述の措置をスタートさせるかも語っていません。中国人を含むすべての外国人
観光客が差別なく、平等な措置を行なうことに意識した感じです。中国政府に忖度しながら、
どうやら様子を見る姿勢のように思いますネ。 最終結論は先延ばしにするのでしょう。
第二次世界大戦以前からタイ国は、「世界の国々と外交上は あくまで敵を作らない」という
悪く言えば八方美人外交を通しました。 昨年4月、ウクライナ人がキーウ都 近郊でロシア軍に
殺害されたことに対し、「国連総会ではロシアの理事国としての資格を停止する」決議案の
採決でも、タイ政府は棄権していました。大袈裟に言えば、昔日から この政策が世界で何事が
起きても時代を乗り越え、独立国としての地位を保って来たのでしょう。 考え過ぎですかネ。
<昨年11月に お二人は 会談したばかりでした>
タイ政府独自の政策を批判しているのではありませんが、中国政府に気を遣い過ぎのように
思いますネ。二度とタイ国内において新型コロナウイルス感染のパンデミックだけは繰り
返してほしくありませんからねぇ~ 進展はありませんでしたが、ハッキリしたことは、タイ
入国時には、日本人もコロナ医療保険に加入し、ワクチン接種を三回済ませておくべきですネ。
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