南部イスラム過激派の問題、なぜ 解決できないの？

　　
　タイ南部で起きている連続爆弾テロ事件で、逮捕に 繋がる情報に 懸賞金50万バーツが掛けられて
いたり しましたが、４日 容疑者５人が逮捕されています … … これ 本当に 困ったタイの社会問題です。

日本でも 大きくテレビニュースで 取り上げていましたから、ご存知でしょ。　計４件の爆弾事件で
15人が死亡、350人以上が負傷しています。　中でも ソンクラー県のハジャイ市で起きたテロは、場所が
ホテル （リーガーデンズ プラザ） ですからねぇ～　　また イメージが悪くなりますよ～ （悲） ホント！

　
　＜爆弾テロ！ こんな映像が流れたら 誰もタイに 来ない…＞

もう～　タイは 毎年 何か ニュースを 世界に 送り続けなければ気が済みません、しかも 観光客が来なく
なるような出来事ばかりです。　もう いい加減に してほしいですよねぇ～　（苦笑） 毎年 何か起こります！

　でも この南部問題、同じタイで起きている出来事とは思えません。　もう 何年 続いているでしょうネ ？　
どの政権になっても 解決できない、大きな南部問題、これには 少し 歴史を 知る必要があります …　

昔から独立を 守ってきたタイ国が、なぜ この地域だけ争いが絶えないのか？　ここには 約100数年前まで
イスラム教のパタニー王国があり （現在 テロ事件が起きている深南部のソンクラー・パタニー・ヤラー・

　
　＜12→ パッタニー県・13→ ヤラー県・14→ ナラティワート県・11→ ソンクラー県＞
　＜因みに、５→ プーケット・17→ バンコク・・・　13 と 14 の 下は マレーシア＞

ナラティワートの４県） 現在も住民の大半はマレー語を 話すイスラム教徒で、仏教国のタイの中 異質な
特別な地域と なっています。　 パタニー王国は約100年前、本来はマレーシアとの併合が当り前でした。

が、タイとの併合を 選んだ理由は、いろいろ諸説があるようですが、タイ北部とミャンマーの国境地域で
生産された麻薬を マレー、シンガポールに 流す流通拠点がパタニー王国だった為、タイへの併合が有利と
判断され タイに 併合されたと 聞き及んでいます ・・・　　　根が深そうでしょ！　

　
　　　　　＜テロ爆破現場を 視察するインラック首相…＞　

そんな背景があったことと、タクシン元首相が 麻薬撲滅キャンペーンを 謳い始めてから、南部テロ事件が
頻繁に 起きるようになり、イスラム教徒の政党を 設立する構想に 発展、更に タイからの独立を 掲げる

イスラム過激派のテロが活発化し、イスラム教徒問題はイスラム教徒でなければ、解決出来ないという
考えが浸透しているようです。 タイ政府でも 中々 解決できずに 大きな社会問題となっているんです。
もう 死者も4,000人を 超えていますからねぇ～

　
　＜やはり分離独立を 願うタイのイスラム教徒…＞

　世界の戦争のほとんどが宗教絡み、ここも例外ではありませんネ。　ご存知、タイは90%以上が
仏教徒ですが、ここの４県は 現在も住民の大半はマレー語を 方言として使用するイスラム教徒です。

マレーシアとの二重国籍者も多いと聞きます。　言葉・宗教が異なることから、行政と住民の間の意思
疎通が不足し インフラ整備・保健などはタイ国内で最低レベルとも聞きますネ。　　そして 昔から麻薬を
通じて利害関係があり宗教と怨みが絡み、一筋縄では解決できない深い事情があるのです。
　どうしたらいいのか、タイ政府も手を焼いている南部問題です！　



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