いよいよ今日、前政権が導入した「コメ質入れ制度」で、巨額の損失を出させたとして
職務怠慢に問われているインラック前首相の判決が最高裁で言い渡されます。
先週あたりから首都圏警察では、今日の判決日に合わせてタクシン支持者が大挙して最高裁に
詰めかけると予想し、警察官約2,550人を動員して警備に当たらせています。懸念されることは
これが反政府集会にエスカレートすることでしょう。これら支持者の上京を阻止すべく
バンコクにつながる主要道路に検問所の設置もしていると、報道されていますネ。
在タイ日本国大使館も大きな関心を寄せ、治安に関する注意喚起を在留邦人に出しています。
「8月25日はインラック前首相に対する最高裁の判決が下されることから、1万人規模の群集が
最高裁周辺に集うとの報道がある。この最高裁判所はジェーンワッタナー入国管理局の近くに所在。
在留邦人および旅行者は、8月25日は不要不急の入国管理局への訪問は避け、また周辺道路は
警備が強化され渋滞なども予想されるので、上記情勢に留意の上,不測の事態に巻き込まれる
ことのないよう、最新の関連情報の入手に努めてほしい」と ・・・ これは気になります!
タクシン派幹部らは、「支持者が前首相を激励しようとしているだけ。政府が懸念している
ようなことは起きない」としていますが、パヌラット首都圏警察副長官は「支持者が前首相を
激励するのは違法ではない。だが、最高裁前に大勢の支持者が集まるのが誰かの指示だったり、
騒ぎを起こす目的だったりしたら違法となる」と警戒を緩めていません。
モミ米を担保に融資を受けるという「コメ質入れ制度」は1980年頃からありましたが、農村部を
支持基盤とするインラック前首相の兄タクシン氏が首相を務めた2000年代前半に制度は浸透しました。
さらにインラック前首相の時、担保の評価額を市場価格の1.5倍に引き上げたため、農家は返済
しないほうが得になり、「コメ質入れ制度」が事実上の「コメ買い取り制度」と化してしまいました。
タクシン支持者の多いコメ農家を支援するための実質的な高値であり、また同制度が不正
まみれと噂され、4千億バーツとも言われる巨額の損失を出したことから、同制度を監督する
委員会の長だった当時のインラック前首相が職務怠慢に問われることとなった次第です。
その判決が最高裁判所で今日下されるわけですネ。 さぁ~ どうなりますか ・・・
有罪となれば、禁錮10年が科される可能性があるといいます。このほか、執行猶予付きの有罪、
無罪が考えられるようです。有罪なら(執行猶予の付かない)実刑判決と執行猶予付き判決、
そして無罪の3ケースとなります。 当ブログを読んでいる頃には判決が出ているかも。
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