職務怠慢の罪に問われていたインラック前首相(50)、昨日の最高裁での判決公判の前に、
国外逃亡という形で、結末を終えました。「午前中の9時過ぎには、一人息子を連れて
カンボジアへ逃れた」というニュースが駆け巡っていましたネ。多額の保釈金も没収されます。
昨日から今日にかけて今のところ、タイは何もなく平静に時は流れています。騒動が発生した
とのニュースはありませんのでご安心ください。 昨日からの続きになりますかネ ・・・
<インラック前首相の弁護団>
昨日は「もし有罪判決が下ったら、どうするんだろう」と思っていたら、あっけない幕切れで
誰でも考えられるカンボジア逃亡という形となり、最高裁は逮捕状を出す事態となりました。
でもプラユット首相の思惑通りなのかも知れません。逃亡という局勢は支持してきた一般の
タクシン派をがっかりさせますし、逮捕状も執行でき一石二鳥です。タクシン元首相派のタイ
貢献党幹部は「前首相は24日に出国しカンボジア経由でシンガポールに無事到着した」と ・・・
<これは彼らのジェット機ではありませんよ>
出国は、実刑判決が出て収監されるのを回避するためですが、最終目的地は兄の自宅があるアラブ
首長国連邦(UAE)のドバイと言われています。プライベート・ジェット機で去ったんでしょうネ。
日本通のタイ人に言わせると「これを手伝ったのがカンボジアのフン・セン首相だろう。
“なにせフン・セン首相はタクシン元首相とは、日本でいう杯を交わしている仲”だから」
と言わしめているくらい、二人の仲は深いようですからネ。
軍の関係筋もカンボジアへ出国したことを確認していますが、プラユット首相は分って
いて目をつぶったんでしょうネ。この流れが軍事政権にとって一番 都合が良いですからねぇ~
28人もいた被告のうち、インラック元首相ともう一人も裁判を欠席しています。判決が
下された26人のなかで、無罪判決は8人。残り18人が有罪判決を受けています。
そのうち、当時の商務大臣で「中国政府と政府間のコメ売買契約を結んだ」と虚偽報告した
ブーンソン氏が懲役42年。同副大臣だったプーン氏が同36年の懲役です。それ以外に、当時
商務省高官だった複数の元公務員も有罪判決(懲役24年~40年)を受けています。彼らは
最高裁判所からそのまま収監されたよう。これではインラック前首相も逃げたくなりますねぇ~
タイでは軍主導の暫定政権が3年続いており、民政復帰のプロセスとして来年にも総選挙が
行なわれる予定です。タクシン派の求心力は低下しているとは言え、依然 人口の多い農村部では
人気のあるタクシン派の躍進が気になるところです。しかし兄妹 揃って国外逃亡したとなると、
更なる求心力低下は避けられません。タイ政局の行方に大きく影響するものと見られます。
インラック前首相とタイの政局について、新情報も含め もう少し明日に続きます ・・・
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
「逃亡」というのは自らが主体的に行うもので、インラックの場合は、当局側が完全な監視体制を敷いていて、自ら海外へ移動することは不可能ですから。
「ブラユット政権が黙認した模様」という報道も不適切な表現ですね。
正確には「政権側が主導してインラックを海外へ脱出させた」というのが正確な表現でしょう。
本日のバンコクの現地紙によれば・・・・
インラックはタイ東部のチャン島(トラート県)へ移動し、ヘリコプターでカンボジアのプノンペンに移動、チャーター機でシンガポールへ移動した模様です。
問題の出国手続きは無されなかった模様で、上級公務員(政権側?)の役人がインラックに同道していた模様です。アケスケに言うと、政権側がインラックをカンボジアへ運んだ、ということでしょう。
先進国側から見れば、今回の措置はまさにアメージングタイランド、法治国家じゃない、と言われそうですが、玄人筋からは、さすがに、タイの政治的叡知は素晴らしい!という声が聞こえます。
http://www.nationmultimedia.com/detail/politics/30324933
確かに仰る通りですね。