軍事政権、どこまで薬物関連を 取り締まれるかな？

　　
　タイでいつか、こんな逮捕者が出るのではないかと懸念していました。　昨日からの続きです。

麻薬捜査で実績を 上げ、路上検問の方法などについて指導を 行なうなどして、タイ警察で高く
評価されていたチャムナーン副署長 （警察中佐） が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。

覚醒剤の錠剤80万錠、粉末１キロ （末端価格1.6億バーツ） を チェンライ県メーサイ郡から
バンコクに運んでいる際、県内の路上検問で発覚しました。　同県にあるディスカウントストア、

　
　　　＜麻薬警察官の逮捕は衝撃的！　ＮＣからから…＞

テスコロータス・メーサイ店の駐車場で、麻薬業者から覚醒剤を 受け取り、自家用車のＳＵＶ
（スポーツ用多目的車） に積み込んで、バンコク方面に走らせていたんですが、事前に情報を
つかんでいた警察は、同副署長を 尾行し、逮捕するに至ったとのことです。　

チャムナーン副署長は犯行を 認め、借金の返済に困り、600万バーツでバンコクまでの密輸を
引き受けたと供述しています。　覚醒剤ではありませんが、日本でも警察幹部が金に困って
大きな事件を 起こすことが 時折 ありますが、まさに ミイラ取りがミイラになってしまいました。

　

それにしても、チャムナーン副署長は 麻薬取り締まりで大きな成果を 上げてきた麻薬取締官
だけに、残念ですねぇ～　　でも 報道によると、こんな話がネットで流れているそうです ・・・

　今回の逮捕について、

＊　600万バーツを 全部 自分のものにし、上司に上納しなかったから捕まった。
＊　容疑者の副署長は その内保釈され、裁判で延々と争い、その間に名前を 変えて、復帰する。
＊　警察がある限り、タイから覚醒剤はなくならない。
＊　ほとんどの警察幹部は、このようなアルバイトを やっている。　なぜなら多くの警官が複数の
　　家や自動車を 所有するなど不自然なほど裕福だ。

　… … 等々、警察へ不信感を 抱くコメントが多いようです。　

　

　軍政になって、７月頃から麻薬捜査が進んでいるようです。　プラユット議長に 「麻薬捜査局幹部は
もっと質的成果を あげるよう」 圧力を かけられ、更迭されないよう、実績を あげることに必死だとか。　

実際、これまでは密売人や密輸人、顧客など、末端レベルの逮捕が多かったのですが、ここのところ、
麻薬売買の元締めに近づ いた捜査が多く、成果を あげているようです。　今回の逮捕もその一連かな。

因みに タイにおける薬物等の所持、使用の刑罰は非常に重く、終身刑・死刑を 含む重刑が科されます。
現在 20人前後の日本人も重刑を 受けていますが、取り締まりには おとり捜査も行なわれます。

　

日本国外務省では 「安易な気持ちで手を 出したりしないように」 と、注意を 呼びかけていますが、
一方、タイ人の訪日する人が増えて、日本に新たなルートなどに繋がらなければ良いですがネ。　　




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