タイの政情が動き出す？

　　
　タイの政情動向も目が離せなくなりそうですねぇ～　　

アピシット首相が４月に下院を解散させる可能性を示唆しています。　下院の任期は年末までありますが
アピシット首相も色々と思惑があるようですヨ。　総選挙は解散から45日～60日に行なわれます。

タクシン派団体　「反独裁民主戦線（UDD）」　は、昨年12月と今年１月に２万人～３万人規模の反政府
集会を開催していますし、タクシン派政権追放で民主党と共闘した保守派政治団体　「民主主義の為の

市民同盟（PAD）」　が、政府の対カンボジア外交を　「弱腰」　と批判し、つい最近の25日からタイ
首相府前で座り込みデモを始めましたしねぇ～　　アピシット首相も　何かと気にし出しているようです。

　　　　　
＜アピシット首相が動き出した？＞

タクシン派、反タクシン派、双方のデモは混乱の拡大を 招きますし　「反タクシン派の特権階級による
軍事クーデター！」　なんてことは無いでしょうが、こうした危険事態を避ける為にも、解毒剤として
総選挙が必要なのかも…　早めの解散総選挙でガス抜きを考えているらしいですヨ。

このまま年末まで約一年、アピシット首相が　ずるずる政権に居座り続ければ、政治勢力の街頭デモが
過激化する恐れだってありますし、反タクシン元首相派がバンコクの２空港を占拠した2008年、そして
タクシン派がバンコク都心部を占拠した2010年…　二度と同様な事態を繰り返してはいけません！

　
　　＜もう　二度とこんなことがあっては…＞

　アピシット首相も解散後の総選挙対策を、着々と講じています！

政府は既に、公務員の賃上げ、最低賃金の引上げなどを決めていますが、今月の９日かな、テレビ演説で
敵対するタクシン元首相の支持基盤である低所得者層の獲得を狙ってか？　新政策を発表しています。

低所得層の生活のレベル向上を目的とする、として・・・

＊　非正規労働者、自営業者の社会保険加入
＊　タクシー運転手に対するタクシー購入資金用の低利融資
＊　バイクタクシーの登録制度
＊　屋台営業場所の確保
＊　電気消費量が少ない世帯の電気代無料化
＊　犯罪発生率の２０％削減・・・　等々。　予算は約20億バーツとのこと。

　
　　　　＜タイの旧国会議事堂、今は使われていない…＞

さぁ～　これらの政策で　タクシン元首相の支持層を取り込むことが出来るか？　

先日（10日～19日）　タイの私立アサンプション大学が、バンコクなど主な28都県で行なった世論調査で
「下院総選挙で投票する政党はどこか？」　という質問に、27.7％が　「与党の民主党」、18.7％が

　
　＜タイの人々は、どこの政党を支持する？＞

「（タクシン元首相派の野党）プアタイ党」　と回答していますネ。　「それ以外の政党」　は12.3％、
「わからない」　が 41.3％だったそうです。　９％ほど与党がリードしていますが・・・

過去数年 タイ政局の混乱要因となった街頭デモは、農閑期で拡大する傾向にありますから、その前に
総選挙をしたいのも本音でしょう。　また　現在の連立の枠組みで政権を維持する可能性は高いと
考えているようですしネ。　今後のタイの政治動向に注目です！　　

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