先日秋葉原に行きました。戦後復興期を想起させるような昭和感たっぷりの街並みも所々に残しながら、新築の香りすらしそうなお洒落なオフィスビルが建ち並び、外国人観光客の目を惹きそうな日本独特のポップカルチャーが遍在する不思議な場所です。
こんなお洒落な場所がいつの間に出来ていたのでしょう。
電車が目の前を通るような場所に花が咲いている異世界。
そして異世界は今や電気パーツ店の2階にあるようです。そこから脇に見やれば、目新しいビルが建ち並ぶ空間が広がる秋葉腹。
本当は今日も秋葉原を散策したかったのですが、昼食を済ませてみると生憎の雨。そんなときにタイミング良くAmazonで注文していた森山大道さんの『Tokyo』が届きました。
この『Tokyo』は森山大道さんの写真集といえば写真集なのですが、銀座、浅草、六本木といった都内の観光スポットでのスナップショットが掲載されており、写真集兼東京観光ガイドといったテーマの本になっています。一般の人からすると観光地というジャンルに入らなそうな、池袋、神田(ここに秋葉原も含まれています)、中野、南千住なども選ばれていて、都内に住んでいる人が観てもなかなか面白い観光ガイドではないでしょうか。
一枚一枚の写真に目を通していると、雨の日曜日にも拘わらず都内をあちこち散策した気分です。そして秋葉原の街並みではないですが、森山大道さんの写真を観ていると、最近の東京の光景にも拘わらずまるで戦後の復興期化のような錯覚に陥ります。およそ2020年に刊行された写真集とは思えない、最近なのにとても古い風景なのです。
次の休日が晴れだったら、巻末に森山大道さんが書かれているように、この本を持って都内のあちこちを巡ってみたいですね。
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