虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

孤高の柿の木

2005年11月10日 | ひとりごと
ちょっとわかりづらい写真でしょうか・・・

駅から職場まで歩いて通う時に通る細い路地から見える柿の木です。

駐車場にすらなっていない、だだっ広い砂利敷きの空き地に、ただ一本、悠然と生えている柿の木です。

近所の人にはもう自然なんでしょうかね、その孤独な姿は。

周りは砂利敷きだから、他の植物はほとんど生えていない。
おそらく柿の木が生えている空き地(おそらく一軒家の庭の跡地)に砂利を敷き詰めたのでしょう。

ボクも木があったのは知っていたけど、柿の木だとは実がなるまで知らなかった。

木の知識がないのもあるけど、金網を隔てて路地から柿の木までは結構な距離があるからなおわからなかった。
まず実は採れない。

でも、しっかり実をつけてる。

自分がこんな孤高な姿になってもなお、しっかりと柿の木であることを主張するかのように。

木違いで、もう少し駅よりの職場の通い路に、大きな八重桜が生えている庭(を持つ一軒家)がありました。
春の訪れを告げるソメイヨシノよりは盛りが遅く、春の盛りに見事な花を咲かせていました。

しかし、ボクがここに勤めて3年目(今年)の春、花も盛りの頃に切り倒されてしまいました。

そこにあった大きな一軒家は、4軒の建て売り住宅になり、いまは木の影すら見あたりません。


孤高になってなお孤独な(でもそれがむしろ自然な)実りをつける柿の木

盛りのまま(木にとってはおそらく不本意に)切り倒された八重桜

具体的にどうと表現はできないけど、2本の木になんだか感慨を覚える、そんな晩秋の朝。