虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

できたところをほめてあげる

2010年02月21日 | ひとりごと
昨日、無事に終了した保育園の生活発表会。

会の司会進行を勤めていたのは副園長先生でした。

この副園長先生は男性で、年配。

クラスの合間のつなぎでは、その前のクラスの寸評みたいのを話すわけですが、これがなかなか目の付け所がいいというか、「ほんとによく発表をみているんだな」と思わせるコメントを、穏やかに語るのです。

で、必ず目をつけるのが、いまいちできなかった子。

「初めての舞台で何もできなかった子も、最後まで参加することができました。」(0歳児)

「ママを見つけて、「ママ!」って言ったときは、どうなるかと思ったのに、この子は近くにいる保育士に「ママがいるよ!」と教えてあげていたんですね。」(2歳児)

「どうしても今日は気持ちが乗らないお子さんがいましたが、何とか鈴を持つことができました。何よりもここから逃げ出しはしなかった。最後まで仲間といっしょに過ごすことができました。」(3歳児)

「(マリンバの発表後)皆さんも気づいたでしょ?今途中で間違えてわかんなくなっちゃった子がいたんですけど、がんばってためしに叩いているうちにわかったんですね。そのときにあの笑顔が出るんです。我々大人は、あの笑顔が出る前に手を出してしまう。でも、自分でがんばって何とかできたという喜びを本当に感じるには、我々も待つ気持ちを持たなければならないんですね」(5歳児)


観ている親が「あぁ、うちの子は・・・」と思ってしまうような子をあえて取り上げ、その子の中にもほめられるところ、がんばったところがあるんだということを、全体の話としてさりげなく、時にユーモラスに語れるのは、ただの進行役としてでなく、真剣に広い視野で発表をみていなければできないこと。

そして見ている大人たちにも成長を促すような語り口。

それが上から目線でなく、「私も改めて気づかされました」という言葉が時折出るような、ほんとに子ども思いの目線で。

この副園長がいることで、ボクはこの園に縁があってよかったな、って思えたりもするのです。


できたところは探せば必ずある。

それを探し、認め、評価し、ほめてあげることができる、一番身近で、一番効果的な大人は親ですから、副園長が持っている、教えてくださる視点を常に持って、子育てにあたっていきたい。


さらには、職業柄、仕事にも活かしていきたいと思います。