自由民主党には国家戦略本部というのがあるらしく、その第6分科会というのが教育について考えているみたいなんです。
で、その報告書をざっと見てみた→これ
引っかかるところはいろいろある。
全員が大学卒業することを前提としているような諸々の改革案。
(ボクの考えとしては、小中学校の教育は高校教育の前段階ではないし、高校教育は大学教育の基礎を学ぶ場所ではない)
幼児教育の考え方(幼稚園と保育園の今までの積み上げを無視しているとしか思えない内容)。特に0歳児教育の考え方(好き好んで0歳児を保育園に預ける親は少数。ほとんどはやむを得ず預けている現状を把握しているとは言い難い)。
歴史の美観化(侵略は侵略、潔く反省することは自虐とは違う)、国歌・国旗の厳格化(愛国心を育てるのと、君が代・日の丸を押しつけるのは同意ではない)。
ただ、一番引っかかるのは全段の部分。民主党の考えを否定するために書かれた文言。
「(民主党は)子ども手当に見られるように、「子どもは親が育てる」という日本人の常識を捨て去り「子どもは社会が育てる」という誤った考え方でマニフェストを作り、その予算化を進めている。」
原文では、「親」「社会」にわざわざ下線まで引いてあった。
「子どもは親が育てる」というのが日本の常識というが、古来日本では家庭を中心としながらもそれを取り巻く社会が子どもを育てることの方がよっぽど常識的で、育児の担い手が親に限定されてきたのは核家族化が進んだここ近年のこと。
むしろ、「子どもは社会が育てる」のほうが日本の風土に根付いていたものであり、今の育児に欠けているものであると思う。
育児の責任を親に過大に負担させることで、ワークライフバランスの構築を遅らせ、児童虐待の原因の一端にもなっている。
そのことの重要性や危険性と真っ向から反対する「子どもが親を育てる」ことを「常識」とする考え方を基にした教育改革など、根本が間違っているとしかいいようがないと思う。
子育てを担うのは親を中心とした社会であり、いかに親の育児を社会と結びつけていくかが、今後の育児や教育を考えていく上で重要なことではないかとボクは考えます。
こんなブログで熱弁をふるったところで議員先生の耳に触れることはないでしょうが、今こそ「子どもは社会が育てる」を考え直し、構築していくべきであると思うのです。
社会全体で親の育児を支えていくという視点をぜひ持ってもらいたいものです。
久々の更新がお堅いネタですんませ~ん。
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幼児教育の考え方(幼稚園と保育園の今までの積み上げを無視しているとしか思えない内容)。特に0歳児教育の考え方(好き好んで0歳児を保育園に預ける親は少数。ほとんどはやむを得ず預けている現状を把握しているとは言い難い)。
歴史の美観化(侵略は侵略、潔く反省することは自虐とは違う)、国歌・国旗の厳格化(愛国心を育てるのと、君が代・日の丸を押しつけるのは同意ではない)。
ただ、一番引っかかるのは全段の部分。民主党の考えを否定するために書かれた文言。
「(民主党は)子ども手当に見られるように、「子どもは親が育てる」という日本人の常識を捨て去り「子どもは社会が育てる」という誤った考え方でマニフェストを作り、その予算化を進めている。」
原文では、「親」「社会」にわざわざ下線まで引いてあった。
「子どもは親が育てる」というのが日本の常識というが、古来日本では家庭を中心としながらもそれを取り巻く社会が子どもを育てることの方がよっぽど常識的で、育児の担い手が親に限定されてきたのは核家族化が進んだここ近年のこと。
むしろ、「子どもは社会が育てる」のほうが日本の風土に根付いていたものであり、今の育児に欠けているものであると思う。
育児の責任を親に過大に負担させることで、ワークライフバランスの構築を遅らせ、児童虐待の原因の一端にもなっている。
そのことの重要性や危険性と真っ向から反対する「子どもが親を育てる」ことを「常識」とする考え方を基にした教育改革など、根本が間違っているとしかいいようがないと思う。
子育てを担うのは親を中心とした社会であり、いかに親の育児を社会と結びつけていくかが、今後の育児や教育を考えていく上で重要なことではないかとボクは考えます。
こんなブログで熱弁をふるったところで議員先生の耳に触れることはないでしょうが、今こそ「子どもは社会が育てる」を考え直し、構築していくべきであると思うのです。
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