奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 植物、トンボ、イタチなど

2021-07-23 20:43:25 | 奈良散策
奈良散策 第152弾


毎朝1時間半ほどカメラを持って散歩に出かけているのですが、こんな短い時間でも、毎日、いろいろな生き物に出会えます。今日は7月17日の朝の散歩のときに撮った写真です。



私の好きな湿地に生えてきたケイヌビエです。「日本イネ科植物図譜」には、「芒は若いうちは淡緑色、後に暗紫褐色となる」と書かれていましたが、確かに紫褐色になってきました。



こちらはショウジョウトンボ。尾端の形から若い♂のようです。





こちらはイチモンジセセリ。最近はよく見かけます。



それにアオメアブ



養魚池の横に生えてきた草が何だろう何だろうと思っていたのですが、ツユクサの花が咲きました。



そして、コフキトンボ。養魚池周辺では今でもコフキトンボが優勢で、シオカラトンボは用水路で主に見かけます。





そして、ウチワヤンマ。これも結構いっぱいいます。



ちょっと見にくいのですが、たぶん、アオモンイトトンボ



そして、ショウジョウトンボ♀。





養魚池の中で何か黒いものがあり、その周りに金魚が集まっているなと思って写真を撮ったら、どうやらウシガエルが死んでいたようです。その隣では、数多くの金魚が渦を巻くように泳いでいました。



この間ツボミだった木に花が咲いていました。やはりクサギでした。





上はケイヌビエ、下はイヌビエです。この両者は変種の関係なのですが、外観はだいぶ違います。



タカサブロウの花も見つけました。「帰化&外来植物950種」にはモトタカサブロウの和名で出ていました。これと非常によく似た、アメリカタカサブロウとは種で見分けるので、それまで待たないといけません。





羽化したてのコシアキトンボ♀です。



こちらは♂のコシアキトンボ



これはアオモンイトトンボの赤色型(異色型)で、たぶん、未熟な♀ではないかと思います。



また、ウチワヤンマがいました。結構あちこちで見かけます。(追記2021/07/28:Meganeuraさんから、「最後のウチワヤンマは、うちわの中に黄色い紋がないのでタイワンウチワヤンマではないでしょうか?最近は関東でも確認されています。」というコメントをいただきました。確かにそうですね。腿節も黒いみたいですし。気が付きませんでした。これから注意してみたいと思います。どうも有難うございました



もうすぐマンションに着くというとき、前の方にイタチがいるのが見えました。



この間から何度か姿を見ていたのですが、いずれも写真では撮れませんでした。これはチャンスと思って、カメラを構えたら、いきなりこちらに向かってやってきました。





そして、ちょっと横に飛んで、私のすぐ脇を通り過ぎて行きました。望遠のデジカメなので、近くは撮れないのですが、何とか撮れたようです。ネットを見ると、ニホンイタチとチョウセンイタチがいるようです。チョウセンイタチは尾の長さが胴体の半分より長く、色がやや淡い褐色だそうです。この写真の個体は尾が長いので、チョウセンイタチの方かもしれません。



最後はマンションの廊下にいたアブラゼミです。しきりに壁から何かを吸おうとしています。

雑談)7月20日の分までのブログに出した生き物の写真のデータベースが出来上がったので、これを用いて、これまでブログに出してきた鳥、昆虫、その他の動物、植物のリストを作って、ホームページにアップしました。鳥は種別に写真をリンクし、昆虫については目ごとに写真をまとめて載せました。その他の動物と植物についてはまだ載せていません。本当は、昆虫も鳥と同じように種別に載せればよいのですが、更新をしていくときに面倒なので、とりあえずまとめて載せることにしました。

奈良のむし探検 ハエ、テントウなど

2021-07-23 08:06:01 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第34弾


たぶん、3台のカメラを持って長時間の散歩に出かけていたせいだと思うのですが、右大胸筋が痛くなったので、最近はカメラ1台だけをもってうろうろしています。接写用の一眼レフをもつか、それとも高倍率ズームのコンデジをもつかで、自然と見るものが変わってきます。これを私は「虫の眼」とか、「鳥の眼」とか言っているのですが、接写用のカメラを持つと、どうしても目は下向き加減になり、葉や茎に止まっている小さな虫を探し出そうとします。7月15日の午前中は接写用の一眼レフだけを持って出かけました。自然と「虫の眼」になって、小さな葉一枚一枚を見ていくので散歩はちっとも進みません。挙句の果てに用水路脇の草むらに座り込んでしまい、虫探しをしました。後でgoogle mapで見ると、歩いた距離は往復500mほどだったみたいです。でも、こんなにしてもなかなか虫は見つかりません。もうかなり暑くなっているせいかもしれません。おまけにブユに刺されて、腕が腫れてしまいました。でも、とにかく、このときに撮った写真です。



最初は胸背に3本線があるのでニクバエの仲間。検索表はあるので、採集して検索したら、ひょっとすると属くらいは分かるかもしれません。大きなハエはどうも捕まえる気がしなくて。





これはヒメカメノコテントウのせすじ型。



小さいハエです。EXIFに載っているFocus Distanceから大きさを推定してみると、1.78 ± 0.09 mm。少し斜めになっているので、2 mm弱というところでしょうか。科は分かりません。





これはニジュウヤホシテントウ



横に生えていたので、何の気なしに撮ったのですが、ハマスゲの若い株かなぁと思っています。





ヒシバッタ、つい撮ってしまうのですが、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」によると、後肢膝近くにくびれがあると成虫、ないと幼虫です。これにはくびれがないので、たぶん、幼虫でしょう。幼虫は検索表がないので調べられません。成虫になってから調べてみたいと思います。







アシナガバエは綺麗なハエなのでこれもついつい撮ってしまうのですが、特徴のある翅脈をもった種以外はお手上げです。





これはクロスジチャイロテントウ。この辺り、やたらたくさんいます。ナナホシテントウやナミテントウより多いくらい。



ヒゲナガヤチバエがカメラの前に撮りつけた「影とり」に止まってしまいました。仕方なく、「影とり」をはずして撮りました。何かしきりに舐めています。



このユスリカ、特徴的な色なので、分かるかなと思って「図説日本のユスリカ」の図版を見たのですが、やはりよく分かりません。前脛節より跗節第1節が長いので、ユスリカ亜科は確かそうですが。





アオオビハエトリが大きなアリを捕獲していました。大阪ではよくアオオビハエトリを観察していました。アリの巣の近くには必ずといってよいほどいるのですが、かなり臆病で、アリが来るとさっと逃げてしまいます。でも、通り過ぎると後ろから近づこうとします。でも、大概は何もしないのでそのままアリは行ってしまいます。小さなアリを狙えばよいのですが、不思議とクロヤマアリのような大きなアリを狙います。カメラを近づけると、威嚇するのか前脚を上げて向かってきます。



最後はヤハズハエトリ

雑談1)ブログに出した生き物のデータベースができたので、これを使ってホームページを作ろうと思って、昨日一日中なんだかんだとやってみました。鳥は種別に写真が見られるような形にしたのですが、虫や植物は種類が多いので、種別にすると更新が大変です。「奈良のむし探検」はまだ種類数が少ないので、カメムシ目とか甲虫目とかをまとめて写真ファイルを作ろうかなと思っています。種別にファイルを作り、更新するのはVBA(Visual Basic for Application)を作ったマクロで自動的にできるとよいかなと思うのですが、まだ構想がまとまりません。データベースにはブログの日別に撮影した生き物の名前や分類などをEXCELに載せているのですが、当然、同じ種の写真が何枚もできています。これをソートした後、重複する写真を除いて種のリストを作るマクロを以前作っていたので、これで種リストを作るところまでやってみました。

雑談2)今朝は足がつってしまい、散歩はやめました。