奈良のむし探検 第8弾
3月24日の午前中にいつもの用水路脇の草むらで虫探しをしました。もうそろそろダニに気をつけなくてはいけないので、ズボンの裾を靴下の中に入れ、万全の備えです。


最初はホシカメムシの仲間です。この仲間にはクロホシカメムシとフタモンホシカメムシというよく似た種がいます。この2種は腹面の基節窩が黒褐色だと前者、黄白色なら後者というように見分けられます。それで横から撮影して白い部分が見えるかどうかということになるのですが、この写真では見えているのでフタモンホシカメムシということになります。


このハエ、翅脈が明確に見えるのですが、科も分かりません。何でしょう。

これはコガネグモか、その仲間の幼体です。隠れ帯が見えています。


これはセグロカブラハバチ。

このコカゲロウ♂の亜成虫はこの間も見ました。何でしょうね。

これはツヤヒラタアブ属の♀です。


これはだいぶ迷いました。「ハナアブの世界」も見させていただいたのですが、たぶん、シマハナアブ♀ではないかと思います。


これはミナミヒメヒラタアブ♂。

そして、これはアシブトハナアブ♀。


ヒゲナガハナバチの仲間の♂です。頭楯の形からシロスジヒゲナガハナバチかなと思ったのですが、頭盾の形がよく似たニッポンヒゲナガハナバチは亜縁室が3つ、シロスジは2つということで見分けられます。この写真の個体は2つなので、たぶん、シロスジヒゲナガハナバチで合っているのではと思います。



最後がまた迷いに迷っています。写した時はヤマギシモリノキモグリバエだろうと思っていたのですが、後で見ると違います。むしろ、ルリセダカショウジョウバエなどと形が似ています。ただ、ルリではなさそうなので、同じLiodrosophila属ではないかと思っています。「日本昆虫目録第8巻」によると、同属には5種。本州産はルリだけなのですが、九州産と四国産を合わせると全部で4種になります。このうち、どれかだといいのですが。
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