マル激トーク・オン・ディマンド 第1006回(2020年7月18日)
メディアはコロナをどう報じてきたか
ゲスト:林香里氏(東京大学大学院情報学環教授)
マスメディア特にテレビの酷さが際立ってきた昨今。
一気にダメになればいいと確かに思うが、せめて子どもらは犠牲にすべきじゃない。
とても大事な言葉があったので貼っておく。
宮台: そうです。本当は、周りが何を言っていようが自分の責任で調べて、自分が確かだと思ったことは、自分のポジションに関係なく主張しなければいけないんです。それが倫理ということでしょう。日本で「道徳」と言うと、「みんな一緒」のようなニュアンスをどこか含んでいて、倫理はそれと違うんだ、ということを、例えば幼稚園くらいから教えなければダメです。
これは農耕的定住文化の特異性として、みんなで同じことをやらないと不利益になる、というところからくる問題でもあるし、17世紀、ペストだらけだったヨーロッパと比較して、江戸時代の日本は善政がひかれていたことを背景に、「お上の言うことが正しく、それに異論を唱えるやつは不安を煽るとんでもないやつだ」という感覚に非常になりやすいこともあります。そんななかで、簡単に言うと、子どものころから倫理教育を行ない、「周りに合わせるのをやめろ」と教えるしかありません。
いまは周りに合わせる医者、周りに合わせる弁護士、検事、教員、校長、教育委員会、マスコミや記者ばかりではないですか。
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