ぴったりと入り込んでくる

油彩０１３－２

吉本隆明 『「食」を語る』

う～ん、いまいちだったなぁ。だいたい「食」についてあんまり語ってないし。

詩６７４「あかるいほうへ」

あかるいほうへ。
あかるいほうへ。
むかうこころは。
ふかいみずを。
そこのほうへ。
おぼれゆくものが。
だんだんととおざかる。
ずじょうのひかりを。
ひっしでもがいて。
とどこうとしても。
けっしてかなわない。
そのこころににている。
つまりからだは。
くらいほうへ。
くらいほうへ。
むかうのとはうらはらに。
こころはひかりを。
おいもとめひっしで。
わらおうとしているのだ。

いっそつれてけ

桝野浩一 『石川くん』

石川啄木の短歌を現在かなつかいと著者の解釈する新感覚で詠みなおしながら紹介し、ついでに啄木をこきおろす本。ひとつひとつ抜き出すと、やっぱりいい歌がたくさんあるな～、と思った。生活とは違うフィクション（妄想）で詠んでいるところも僕は共感できます。人間としてひどい男だとしても、それは歌のよしあしには全く関係ないのだ。

油彩０１２－２

詩６７３「森で」

遠くの森に行きたいな。
とても遠くの。
アラスカよりも。
ブラジルよりも。
木星よりも。
月よりも。
木を食べて。
葉っぱを食べて。
お花を摘んで。
川に流して。
虫の声を聴きたいな。
寝て起きて。
木を削って。
石を運んで。
土を練って。
火にくべて。
寝て起きて。
何かの動物に食べられて。
何かの虫の食べられて。
骨になって。
土になって。
もとどおり。
と思いきや。
削った木が据わっているよ。
焼いた土が笑っているよ。
しばらくは。
しばらくは。

いっそすいこめ

AL VIOLA 『Guitars Vol.2』

アナログレポート。
ギター弾きアル・ビオラによるオンリーギターインストアルバム。たぶんひとりで多重録音してるんだろうな。エレキギターをアコースティックっぽく弾いてる。気持ちいいなぁ。