緑の線で
俺は空気をダウンロードする。
取り込んだ空気は
俺の腹で変換され
再び世界へ発信される。
世界を支えているものは
俺の吐き出すこの空気。
君たちがが互いに殺しあっても
俺たちを次々殺しても
地球をいくら虐めても
かまわず俺は発信するよ。
そんなことは些細なことで
ほんとにどうでもいいことなんだ。
吸っては吐き吸っては吐くよ。
いつか気まぐれで
空気を毒に変換し
君たちがひとり残らずいなくなるかも
しれないけれど
それもまあ些細なことで
ほんとにどうでもいいことなんだ。
俺は空気をダウンロードする。
取り込んだ空気は
俺の腹で変換され
再び世界へ発信される。
世界を支えているものは
俺の吐き出すこの空気。
君たちがが互いに殺しあっても
俺たちを次々殺しても
地球をいくら虐めても
かまわず俺は発信するよ。
そんなことは些細なことで
ほんとにどうでもいいことなんだ。
吸っては吐き吸っては吐くよ。
いつか気まぐれで
空気を毒に変換し
君たちがひとり残らずいなくなるかも
しれないけれど
それもまあ些細なことで
ほんとにどうでもいいことなんだ。
寒い寒いと言いながら
毛布に包まる夏の虫
親虫の胸に顔埋め
どうしようもなく泣いている
辺りに泣き声響き渡り
唯その声のみが空気には在る
刺す冷たさが身を抉り
心臓まではあと2ミリ
親虫の頭は空っぽで
ただ抱くことのみに集中している
できる限り近くに
身体と心を密着させること
最期の瞬間にも
それと気付かせないほどの
密着と同化が必要です
そのことのみが今の私にできること
なぜこんなにも寒いのか
今は夏ではなかったか?
毛布に包まる夏の虫
親虫の胸に顔埋め
どうしようもなく泣いている
辺りに泣き声響き渡り
唯その声のみが空気には在る
刺す冷たさが身を抉り
心臓まではあと2ミリ
親虫の頭は空っぽで
ただ抱くことのみに集中している
できる限り近くに
身体と心を密着させること
最期の瞬間にも
それと気付かせないほどの
密着と同化が必要です
そのことのみが今の私にできること
なぜこんなにも寒いのか
今は夏ではなかったか?
『旅をする木』を読んでその勢いで『魔法のことば』(星野道夫の講演集)も読みました。語り口は優しいのですが、内容はとてもハードで潔いものがあります。人間や動物、自然に向ける目もどれもあたたかくて優しいのになぜだろう。たぶん常に死と隣り合わせの大きすぎる自然に寄り添って生きてきたからだろう。と思いました。憬れます。44歳の死はあまりにも早すぎると今になって切々と思います。もっとたくさんの生きたことばを聴きたかったです。
ガラスのコップに生けている。
一輪のバラが挿して在る。
葉っぱが二枚蕾が一つ。
咲くか咲くまいかの葛藤が。
匂うか匂うまいかの葛藤が。
柔らかな蕾の中に。
固く在る。
ただ人は。
待つのみ。
この世に死なないものは無く。
この世に壊れないものは無い。
こころも。
記憶も。
吐く息でさえも。
全てのものは一瞬で。
覆り去る。
一輪のバラが挿して在る。
葉っぱが二枚蕾が一つ。
咲くか咲くまいかの葛藤が。
匂うか匂うまいかの葛藤が。
柔らかな蕾の中に。
固く在る。
ただ人は。
待つのみ。
この世に死なないものは無く。
この世に壊れないものは無い。
こころも。
記憶も。
吐く息でさえも。
全てのものは一瞬で。
覆り去る。