物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

影響を受けた詩人その二 中原中也

2009年02月18日 00時53分14秒 | 徒然のこと
中原中也が好きでした。なんでもない言葉の連なりにも、黄泉の世界と死の匂いと絶望感を感じさせるところが好きでした。名状し難い美しさを感じました。

「ポツカリ月が出ましたら、
 舟を浮べて出掛けませう。
 波はヒタヒタ打つでせう、
 風も少しはあるでせう。

 沖に出たらば暗いでせう、
 櫂から滴垂る水の音は
 昵懇しいものに聞こえませう、
 __あなたの言葉の杜切れ間を。」(「湖上」より抜粋)

今でも好きです。
ふと気付いたのですが、中原中也の詩には「月」「夏」「冬」がよく出てきますね。「雪」「春」「秋」も多いね。蛇足でした。

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