不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

内澤旬子 『世界屠畜紀行』

2009年08月17日 06時38分31秒 | 徒然のこと
という本です。
最近こんなんばっかりやなぁ、と思われるかもしれませんが、実はこれは前買って読んだものをまた読み直したのです。買うきっかけは映画『いのちの食べかた』。のことを知ってから、俄然屠畜()について興味がわいてきたもので、本屋で見たときはすぐ買ってしまいました。
いやそれにしてもすごい本です。もともとは雑誌『解放』での連載なので、屠畜を生業としている人々に対する偏見や差別意識についても書かれていますが、何といっても圧巻なのは、屠畜の描写です。家畜が生きているところから料理できる肉になるまでの過程を事細かな絵と文章で説明しています。アメリカ、イラン、インド、エジプト、韓国、チェコ、モンゴル、東京、沖縄など、たくさんの国と地域で取材しており、それぞれの違いや共通点も分かって面白い。筆者の情熱が伝わってきます。(筆者は自腹で海外取材をし、お金も枯渇し、身体も壊し、休業寸前までなったらしい。)屠畜職人に対する尊敬に近いまなざしにも好感が持てました。
実は僕も動物をさばくことに対して憧れを持っているのです。たぶん狩猟民族に対する憧れと同様の種類かと思いますが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 土粘土 かたちB | トップ | 今日も空に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

徒然のこと」カテゴリの最新記事