剣の道と土の道の交錯。面白い。地味なのになんでこんなに面白いのか。何かを掴めそうで掴めない、道しるべのようでいて、でも一番の価値は面白いマンガだということ。やっぱり好きだなあ。
本物が抜けた。
後に残された。
俺は蝉の抜け殻さ。
割と大きいクマゼミさ。
哀しいけれど。
魂はあるのさ。
哀しいことに。
魂があるのさ。
自分がどうあるかなんて。
生まれる前から決まっているなら。
悲しむ必要はないけれど。
なんせ俺は抜け殻だから。
空っぽを楽しめと言うのか。
そうか空っぽを楽しめばいいのか。
ここは低木の茂みの中。
入る日が気持ちいい。
風が俺の体の中を。
通り抜けて気持ちいい。
たとえば頭が痛くても。
高い熱が出た日の翌日でも。
いつもどおりに地球は回る。
悲しいことがあったとしても。
絶望をしている最中でも。
世間はかわらず話しかけてくる。
そういうことを嘆いていたら。
ここから動けなくなってしまうから。
あの言葉を浴びせかける自分に。
そして世界にやさしくするのだ。
世界にやさしくできるのは。
どうでもいいことのひとつだからさ。