今日は、オルフェーヴルの馬券(単勝)を買った。
もう二度と買う事は無いだろうと思った有馬記念以来、
実に3戦ぶりの単勝馬券。
オルフェーヴルは日本に敵無しのスーパーホースになったので、
単勝は常に1倍台前半。
これじゃあ、買いたくても買えないし。
そう言うのを超越した存在になったと思ってたから。
それが阪神大賞典からケチがつき、
天皇賞も大敗すると言う信じられない事態に。
宝塚記念はフタを開けてみれば、
何と3倍台のオッズになっていた。
信じられない倍率が、オルフェーヴルに不安を持つ人の多さを物語っていた。
出来は7割。
オルフェーヴルは、急仕上げの物足りない状態で出走した。
なりとろは現地へ応援へ出かけ、パドックを見た。
天皇賞の時は、仕上がりの状態こそわからなかったが、
二人曳きの内側の人に、
鼻づらをすり寄せるしぐさを何度も何度もしていた。
それが少し頻繁だったので、レース後はあれがサインだったのかな・・・と思った。
実際、菊や有馬の時のパドックではしていない。
なので、今日はそこを確認。
うん、そう言う仕草はしていない。
有馬の時と同じように、ちゃんと前を向いて引っ張るように歩いている。
ここでなりとろ、半分ほど疑心暗鬼が解けた。
でも返し馬。
スタンド前から1コーナーへ向かう後ろ姿をみると、
何となく小さく見える。
菊花賞で見たときは、なんかこう、もっとダイナミックな感じがしたような・・・。
少し不安がつのる。
でも、7割の出来なら能力で勝てる!
・・・と信じる(信じたい・・・かな?)なりとろは、
大丈夫、オルフェーヴルならやってくれる!と自分を励ます。
スタートして、前に馬を置く事に成功。
しかも、それほど後ろ過ぎないポジション。
まずは池添、グッドジョブ!
道中はそのまま折り合いをつけてじっと我慢。
折り合い、ずいぶん楽そうだな・・・と思ってみてると、
1000m通過 58.4秒(ネコパンチ)
これだけのペースなら掛からないよな。
しかし、3,4コーナーで他の馬たちが動き出すのに、
オルフェーヴルだけピクリともしない。
中段にいたのに後方へと下がって行く。
おいおいおいおいおい!
なりとろ焦ったが、良く見ると池添の手はまだ抑えたままだ。
そうしてるうちに4コーナーへと差し掛かる。
内は馬場が痛んでいるため伸びない。
なのに池添の選択はイン強襲!
えーーーー!?
なんて考えるや否や、オルフェーヴルがコーナリングを利して、
一気に先頭集団へ襲いかかる。
またたく間に前を行く馬たちを抜き去り先頭へ。
ラスト200mで勝利を確信した。
両手を突き上げて、ゴールする前にバンザイするなりとろ。
いろいろあったから、この勝利の味はまた格別だ。
とにかく勝てて良かった。
今日はもう、それだけでいい。
そう思ってたんだけどね。
家に帰って何回もレースのVTRを見ていて思った。
こんなもんじゃないな・・・と。
皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念。
今まで勝ってきたG1のため息が出るような強さ。
それが、今回なかった。
そこが7分程度の仕上げなのかもしれないけど、
今日のは普通のG1ホースの勝ち方だったんだよね。
いくら馬場が悪いとは言え、経済コースをまわって差し切るなんざ、
オルフェーヴル本来の勝ち方じゃない。
こういう競馬をしたなら、5馬身以上は離してなければおかしいもの。
そう思えば、『7分の出来』と言うのにうなずける気がした。
他の馬たちとの差が、想像以上に大きかった故の楽勝劇。
勘違いしそうになるが、これが本来のオルフェーヴルではない。
まぁ、今回はこれでいいんだけどね、本音は(苦笑)
とりあえず勝てなきゃ、凱旋門賞は断念してただろうしね。。。
日本では7割か8割でも勝てる事が解ったし、
後はフランスで完ぺきに持って行けるかどうかだけ。
そこさえクリアすれば、
世界の頂点が現実味を帯びて来る。
100%満足、納得できない宝塚記念の内容だけど、
結果を見たなら、満点の勝利。
この勝利が、凱旋門賞へと繋がってゆくから。
おめでとう、オルフェーヴル。
おめでとう池添J。
とりあえず今は、ゆっくり休んで英気を養ってください。
さぁ、いくぞ!
凱旋門賞制覇へ!