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帆神
北前船を馳せた男
工藤松右衛門
新潮社
一介の船乗りが北前船を持つ船主に上り詰める物語になります。
神さまを自ら信心することはありませんが、家族の願いでお寺参りをして御朱印をもらう場面がありました。
帆布を改良することにより船足が速くなり、海運の高速運行が可能になりそれは特に北前船では革新的なことでした。
そこには、帆布を編む織り手を育て販路を全国に広げて行きます。自身は、育てもらった船主にかわり網元を任せられるようになって行きます。
やがて海運から港湾工事と活躍の場を広げ函館港を作り上げる一大事業を成し遂げて行きます。
帆船はやがて明治時代に入ると蒸気船にかわり廃れて行きます。
一代で成し遂げたその功績は色あせること無く語りつがれて行くことになります。