ポタリング自転車に使われた部品をそれぞれを順に紹介して行きます。
先ずは、自転車の顔とも言えるこのギアクランクはスギノ鉄工所時代の製品になります。
正式名称はプロダイナミック、ギア板はあのルネタイプになります。
このデザインはフランスの自転車工房ルネエルスに由来しそのギアのデザインをまねて作られました。
ルネエルスについては高名な専門家が多数おられます。一言で言うとフランスのサイクリング自転車のオーダーメードの職人さんなります。
日本のサイクリング自転車の教祖的な存在になり今なお多大影響を与え続けている人物になります。
自身は特別にルネエルスに思いれがあるわけではありません。それでもこのギア板の丸みを帯だルネエルスから影響を色こくうけたデザインにはひかれる物がありました。
当時、ロードレーサーで使われていたのはフランス製のTAやストロングライトは高級品になり高嶺の花で簡単に手が出せるような代物ではありませんでした。
そこに国産の手ごろな価格で高品質なスギノ鉄工所のプロダイが誕生した経緯がありました。
ストロングライトのクランクにTAのギア板を組み合わせたりとマニアのこだわりは尋常ではありませんでした。
そこで出会ったのがシクロクロス用にカンパニュロを中心としたヨーロッパの部品を集めする中で出あった。すでに失われた世界の中に眠っていた古い国産の部品でした。
それらを集めポタリング自転車を作るのを思い立ちました。
あれからすでに25年が経ちました。この部品が生産された1970年代からは50年あまりの月日が流れすぎて行きました。
その間にはTA、ストロングライト、杉野鉄工所などは倒産しプロダイはしばらく前に生産されなくなりました。
部品の中にはその杉野鉄工所時代の古いBB用のシャフトだけはありました。
しかしこのシャフト以外のスギノ鉄工所時代の部品がすでに生産を終え入手困難になりました。
そこでBBは、盛合さんの判断からカップ&コーンタイプの中から手ごろな価格のタンゲ製のクラッシックをサイズを合わせ使うことになりました。
この事により新旧が混在する形になりました。これにより1970年代当時の雰囲気を残す事ができました。