わかりあえないことから

生きるのが不器用というのか下手なのか、それとコミュニケーションと関係あるのか。
コミュニケーション能力とやらが、私自身一体、どのようなものであるのか、重要性についても
今一つよくわからない。
一人ひとり、それぞれコミュニケーションの仕方はさまざまなのだろう。
心からわかりあえる事を前提として考えるのか、「いやいや人間はわかりあえない。でもわかりあえない同士が共有できる部分を見つけて、それを広げていくことならできるかもしれない」と考えるのか。
こんな気持ちで他者と関わる事ができたなら、今よりきっと豊かな人間関係が生まれるのではないかと思う。他者と自分自身のわずらわしさを愛おしみながら。


希死念慮を抱えた当事者には、
「あなたは～すべきではない」
「あなたは～したほうがいい」と言った言葉は届かない。
それはあくまで一般論だからだ。
「わたしは、あなたに～してほしい」
「わたしは、あなたに～してほしくない」と
いったように「寄り添う側の主語」が極めて重要になると感じている。

当事者に寄り添う「傾聴」というヒアリング法なども含めて、医学や心理学から学ぶ事は多いかもしれない。


「生きる」にしても「死ぬ」にしても、今の私は恐らく中途半端者なのだろう、と言える。