ねこのにくきゅう「泣き虫おかん日記ー星が笑えばー」

あかいねこの
       ひとりごと 

きっと星のせいじゃない

2015-03-12 09:52:08 | 日記
主人公、ヘイゼルは末期の甲状腺ガンで、薬の効果はあるものの、深刻な状態が続いています。

彼女は酸素ボンベなしには生活できず、学校へも通えず、友人もいません。

そんな中、両親にすすめられ嫌々ながら参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服

した、同じ10代のガスと知り合います。ふたりはお互いに好きな小説の話しでもりあがるのです。

それはヘイゼルの体験に重なるようなガンに苦しむ少女を描いた小説でした。

小説の唐突な結末に不満を抱くガスは、作者と連絡手段を見つけ、ヘイゼルはアムステルダムに住む

作者にメールで結末の解釈について尋ねてみました。すると作者は個人的に答えてもいいと返信して

きたのです。ヘイゼルは母親にアムステルダムに行っていいか聞きましたが、医者をはじめ、皆に

反対されてしまいます。

落ち込むヘイゼルのもとに現れたのが、チャリティー団体の支援によって手に入れた

アムステルダム行きのチケットを持ったガスでした…。

そんな折、ドクターからの許可が下りて、ヘイゼルらは、オランダに旅発ち、いよいよ作家と会うのです。

が、その作家は、不愛想に対応し、ヘイゼルを罵る始末。

ヘイゼルは、考えていた作家と違ったことに大きなショックを受けるのです。

作家の秘書がお詫びにと、アンネ・フランクの家を案内してくれます。

この時間がかえってヘイぜルとガスの愛が深まった時間でした。

この映画ではヘイゼルが先に命を終えると誰もが想像します。しかし、ガズの身体も癌の腫瘍が

転移してしまったのです。

ガスは親友とヘイゼルを教会に呼び、生前葬をします。

ヘイゼルは、「限られた時間の中で、あなたは私に永遠をくれた」と彼に感謝の気持ちを添えるのです。

それから8日後。ガスは亡くなります。

ガスの葬式でヘイゼルは確認します。葬式は、生きている私たちのためにあるものだと。

そこへなんと、あの作家が葬儀に参列していたのです。

さすがにこの先は言えません。(これだけ話しをして何やねん)

この映画では、たくさんの言葉のエキスがつまっていました。

見る人の角度でその言葉が100倍にも活きてくるでしょう。

人生は長ければいいものではありません。

たった一日でも、「この私が生きた!」という人生を味わえる時間があれば。


昨日で東日本大震災4年目を迎え、この震災と同じ年の二カ月前に息子も旅立っていたので

この震災の衝撃も大きかった。

忘れない、忘れられないを心に刻まれる震災の出来事とこの映画『きっと、星のせいじゃない』は

いろいろな面でまた考えさせられました。

                   -黙祷ー
コメント (4)
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