Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

フリンジ ファイナルシーズン

2013年06月09日 | CINEMA
FRINGE/フリンジ コンプリート・ボックス [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


全部観ました。

少ない予算で、よくここまでやってきた、と思います。

最後は、それなりに落ちもついていましたが、このシーズンは、脚本の練りが今ひとつに感じます。

また、ファーストシーズンから、ゆっくり観てみようと思います。

それにしても、フリンジの描いた世界観や人間観は、少なからず、今の僕に影響を与えた事は確かです。

また、自分の中で、何か形になりそうなら、記事にしてみたいと思います。

ありがとうございました。


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オブリビオン観てきました(若干ネタバレあります、ご注意ください)

2013年05月31日 | CINEMA
オブリビオンとは、英語で、「忘却」の意味ですね。

地球は、60年前にエイリアンに侵略され、人類は核を使って勝利したのですが

放射能汚染され居住不可能になってしまいました。

そこで、人類は、「テッド」と呼ばれる地球上に浮かぶ巨大な宇宙ステーション

を建設し、一時的にそこに避難しています。

これから人類は、木星の衛星、タイタンに移住する計画で、

そのためのエネルギーを海水から採取するため、地球上に巨大な海水処理プラント

をいくつも建設し、稼働させていました。

しかし、エイリアン達の残党(スカヴ)がまだ地球上に生き残っていて、

その海水処理プラントにテロ攻撃をしかけて妨害しています。

そのため、ドローンという、戦闘ロボット(ボールのような形をしています)が

エイリアンのテロ攻撃からプラントを警護したり、エイリアンの残党狩りをしたり

しています。しかし、ドローンは、エイリアンの攻撃を受けて破損したり、行方不明

になったりします。

そこで、主人公、ジャック・ハーパーは、そのドローンの修理や行方不明になった

場合の捜索などを任務として、パートナーのヴィカとともに、地球に残っています。

しかし、いままで、お話したことは、全部ウソでした。

生き残った人類がいるはずの宇宙ステーション「テッド」こそが、エイリアンの

マシーンだったのです。

そして、ジャックがエイリアンの残党だと思っていたのは、実は、エイリアンと

60年以上戦ってきた、人類だったのです。

ジャックは実は、60年前にNASAが打ち上げた宇宙船オデッセイ号の宇宙飛行士でした。

打ち上げ後「テッド」に捕えられ、エイリアンは、ジャックのクローン人間を無数に

造り、人類と戦わせたのでした。

おそらく、オリジナルのジャックは、もうこの世にはいないのかもしれません。


同じくオデッセイに乗っていたジャックの妻ジュリア(オルガ=キュリレンコ)は

捕捉される寸前にジャックによってオデッセイの司令船から切り離されたモジュール

の中で、60年間冷凍睡眠状態で宇宙をさまよい、NASAのコードを解読したビーチ

(モーガン=フリーマン)によって、地球上に呼び寄せられますが、途中でモジュール

は、ドローンによって撃墜、墜落現場で、ジャックは、ジュリアだけを助けることが

できました。

クローンのジャックは、サリーというテッドの本部長から、任務遂行のために記憶を

消されたことは理解していますが、自分がクローンであることも、かつてオデッセイ

のパイロットだったことも知らされていません。

ジャックは、不思議な女性を何度も夢に見ていますが、いったいそれが誰なのか、

ずっとわからずにいます。ところが、墜落現場で、冷凍睡眠状態の、夢に何度も見た

その女性と遭遇します。もちろん、それが、かれの妻であることも知りません。

ジャックは、その女性といっしょにオデッセイのフライトレコーダーを探すため

一緒にいるうちに、彼女が妻であることを思い出します。

妻のジュリアは、オリジナルですが、ジャックはクローンです。

ジャックは、自分がクローンであることを、自分とそっくりの人間が、同じように

バブルシップというヘリコプターのような飛行機に乗り、ドローンの修理をしている

ところを目撃することによって、初めて知ります。

ジュリアは、彼がクローンであることを知った時、一旦は彼を拒否しますが、

結局受け入れて、彼の子供を身ごもります。

ジャックは、ビーチとともに、テッドに向かい、テッドの中で自爆して、戦争を

終結させます。

それから、数年後、死んだクローンのジャックが作った湖畔の家で、ジャックの

忘れ形見の娘と暮らすジュリアのもとに、かつてのビーチの仲間が訪ねてきます。

その中に、なんと、ジャックがいるではありませんか!

かれも、クローンの一人でした。

この映画は、人間のアイデンティティとか、尊厳とかがテーマであるように思います。

最近、これをテーマにしたSFが多いですね。

クラウドアトラスも一部そうだったような感じですが、このオブリビオンは、それが

メインテーマでした。

人間は、その人一人しかいないから尊くかけがえがないのです。

ジュリアは、クローンのジャックが、湖畔の家に現れた時、複雑な感情でしょうね。

死んだあのひとにもう一度会いたい!って思ったでしょうね。

それが、ひょっこり現れたら・・・。クローンだとわかっていても嬉しいでしょう。

なんとなく、この考えは、危険ですね。

ほぼ世界中の先進民主主義国家は、クローンの研究を法律で禁止していますが、

それは、人間の尊厳、つまり、同じ人間は地上に他にいないとオリジナリティ

にその基礎があるように思います。

IPS細胞は、人間の臓器の一部のクローンを目指していますが、厳密に言えば、

やはり、この人間のオリジナリティを冒すものですね。

こうなってくると、人間のオリジナリティーは、その精神にあると言えそうです。

そして、記憶は、個人固有のものと、今のところは言えそうですね。

でも、クローン人間が、オリジナルの記憶を覚えているというのは、あまりありそうも

ないかもしれません。

それとも、エイリアンが、オリジナルの記憶をインプラントして、クローンはそれを

どこかで覚えているということでしょうか?

そして、任務遂行のためにわざわざそれを消すのでしょうか?

それは、合理的ではありませんね。やはり、なぞは尽きません。




ところで、科学者たちは、自分のすべての情報をコンピューターにインプット

しようとしているとか。自分がいなくなったとで、コンピューターの中で生きる

ためだそうです。

例えば、マービン・ミンスキーという人など。



自分や大切な人が、いなくなってしまったあと、あらかじめ、オリジナルの記憶

をコンピューターにバックアップとしてとっておき、クローンを作り、インプラント

する。そうすれば、我々は、永遠に生きることができるでしょうか?

そんな技術もきっと、将来可能になるかもしれません。

そうなったとき、やはり、自分なら、それが可能なら、きっと生きる選択をしちゃうと

思います。

みなさんは、いかがですか?



Oblivion Official Trailer #1 Tom Cruise Sci-Fi Movie HD

コメント (3)
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とんかつ大将

2013年03月22日 | CINEMA
とんかつ大将 SYK119S [DVD]
クリエーター情報なし
松竹映画 コアラブックス


1952年公開の川島雄三監督・佐野周二主演の人情ドラマ。

ストーリーは、アマゾンの解説をちょっと拝借して・・・

長屋住まいの青年医師、荒木勇作(佐野周二)は、「とんかつ大将」と呼ばれ長屋の住民たちに親しまれていた。
ある日、同じ長屋に住む老人が車にぶつけられ、その車の主・真弓(津島恵子)が金で解決しようとするのを勇作がやりこめる。
その夜、飲み屋「一直」の女主人・菊江(角梨枝子)の弟・周二が喧嘩でケガをして病院にかつぎ込まれると、そこの院長の真弓だった。
慣れない手術にてこずる真弓にかわって勇作が手術を成功させる。この件をきっかけに、真弓と菊江は勇作に惹かれていく・・・。

いや~、脚本が良くて、どんどん引き込まれていきました。

戦後というのが、お話の背景に色濃くあります。

また、デパートのおもちゃ売り場の様子や、居酒屋の様子、街の様子なども当時のことが
よくわかって勉強になります。

お金持ちの御嬢さんと居酒屋の女将さんが、喧嘩する場面があるんですけど、言葉遣い

とか物腰が美しいんですね。ケンカして凄んでいるのに、優雅なんです。

昔、つまり、60年前くらいの日本人と今の日本人は全くの別人種です。

女優さんだからということもちょっとあるかもしれませんが、それにしても、

映画では庶民の様子とかけ離れているはずはないですから、

庶民もちゃんと恥を知っていたということを示すものですね。

それでも、これは、いわゆる「てよだわ言葉」です。

明治時代以降に定着した、一般的な女性語です。これも明治期には

文化人に、はしたない言葉だと攻撃された言葉です。

でも、僕にはこのてよだわ言葉の喧嘩がとても優雅に聞こえました。

芥川龍之介とか尾崎紅葉が、現代人が話すのを聴いたらきっと卒倒するでしょうねえ。



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Cloud Atlas クラウド アトラス  観てきました(若干ネタバレ)

2013年03月16日 | CINEMA
Cloud Atlas Extended Trailer #1 (2012) - Tom Hanks, Halle Berry, Wachowski Movie HD



クラウド アトラス観てきました。

マトリックスのウォシャオフスキー兄弟の最新作ということで、期待大でした。

バリバリの超SF映画かと思いきや、普通の人なら、う~ん、と考え込んでしまう

大変哲学的な映画だったと思います。

ここから若干ネタバレになりますので、ご注意ください。


一言でこの映画を表現するなら、輪廻転生と因果応報の物語です。

僕は輪廻転生と因果応報を信じていますので、このお話はすっと入ってきましたよ。

人間は生まれる前から、死んだあともずっと他人と関係し合っていて、人の罪や善意も

永遠の生の中で、関係しあっている。一つの罪、一つの善意が、他人の生に影響を与えあう。

非常にアジア的な思想ですが、世界がどんどん小さくなって、ネットなどで密接に人々が

関係し合う現代では、ある意味、最も新しい思想かもしれません。

しかし、今、人間どうしの距離は近いけど、心と心は逆に遠ざかっているような気もする。

映画の構成は、ちょっと「バベル」に似てます。さまざまな時代のさまざまな人々の

人生が同時進行して語られる。

クラウド・アトラス六重奏曲、ぜひ、じっくりと聴いてみたい。


永遠の命の音楽を聴いてみたいです。


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グラン トリノ

2013年01月06日 | CINEMA
グラン・トリノ [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


今日は仕事がちょっとひと段落ついたので解放デーにしようと思ったのですが

妻が具合が悪くなってしまって、独りでワインを飲みながらDVD鑑賞という、

プチ解放になりました。

それで、観たのはこれ。

クリント・イーストウッドの作品は、どれもラストがかなり衝撃的ですね。

夕日のガンマンやダーティーハリーのイメージが強かったのですが、この主人公

は、味わい深くてよかったですね。

僕もだんだん偏屈オヤジになってきたのか、それとも最近のガキがイケスカナイ

のか、不愉快な思いをすることもままあります。自分の場合は老婆心から出たこと

でも、やはり伝わらないことや誤解されることも多いです。ついでに言わせてもらう

と、最近の若い人は、頭はいいが人情を思いやる教養がない人が多いですね。

もっといろんな本を読んだり、いい映画や演劇などを観て、人間というものをもっと

勉強してほしいと思います。


この主人公は、頑固で、これはと決めれば果断にものごとを進めていく気概のある

偏屈なジジイです。

でも、彼ほど人間的で、優しい人もいないのではないかと思いました。

僕も同じ立場だったら、きっと同じことをするだろうなあ、という落ちになって

いました。




コメント (2)
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