ユースホステル(英語: youth hostel、ドイツ語: Jugendherberge)は、プロイセンのリヒャルト・シルマンが創設した、青少年少女の旅に安全かつ安価な宿泊場所を提供しようという主旨で始まった運動と、それにより生まれた、宿泊施設の世界的なシステムである。
略称「YH」。日本では「ユース」とも。
イギリス英語で、ユースホステルの利用者をホステラーという。ユースホステルを利用した旅をホステリングという。
概要
海外では、素泊りか朝食付で1泊が日本円で約3000円以下の廉価で泊まれるというのが魅力で、その宿泊施設も一般住宅と同等の家屋のほか、古城や古い穀物倉庫などの歴史的建造物、豪華な邸宅、さらに岸壁に係留された帆船や貨客船などの船舶であったりと多種多様で、そうした環境面での予期しない楽しみも多い。世界最初のユースホステルもドイツ・ドルトムント近くのアルテナにある古城の一角に設けられた。
2005年時点で、世界の80ヶ国に約5500施設があり、うち約3分の2がヨーロッパにある。
元来、青少年の旅行者向けに開設された宿泊施設のため、ドイツ南部のバイエルン州では2004年まで原則満26歳までの利用とする年齢制限があった。2005年からは世界中の全ての地域・国で、利用できる年齢に上限を設けていない。
日本のユースホステル
1951年のJYH設立以後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、1974年の最盛期には587施設とピークを迎えた。それ以降の施設は減少気味であり、2000年には332施設、2010年12月31日現在249施設、2013年では222施設まで減少している。
会員も全盛期には、1970年代には最高で63万人を超え世界第1位となったこともあったが、1980年代以降は減少傾向にあり、2013年で37,800人まで減少している。
料金
基本的には会員制(会員でない場合はビジター料として600円が加算される→公営ホステルは除く)で、日本の施設では宿泊料金は2007年で一般的に1泊2食付で約4700円~約5040円(会員料金・通常期料金)となっており、基本的に寝室は男女別相部屋である。2006年より宿泊料金の上限が引き上げられ、繁忙期料金や閑散期料金がそれぞれの施設である程度自由に設定できるように規則が改められた。
会員の種別
大きく年齢別一般会員と、特別会員としてモンベルカード、ワールドホステリングカード、そのほか学校パス会員、特別資格公認会員とがあり、それぞれに定める年会費を納付する。有効期間は原則として申し込みを行い会員証が発行された日からの1年間。但し学校パス会員は会計年度制で4月から翌年3月まで。特別資格公認証会員は発行された日からの1ヶ月のみ。一般会員の終身パスについては有効期限なし。会員になると、上掲の通りユースホステルの宿泊がビジターよりも優遇されるほか、提携カード会社などとの特典が受けられる。
一般会員
少年パス会員(4歳~中学3年生)
青年パス会員(中学卒業者~19歳未満)
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
家族パス会員(19歳以上の成人と同行者として帯同する中学生以下の少年)
団体パス会員(10名以上の団体・法人・機関。応募はそれらの代表者<引率責任者>が行う)
終身パス会員(26歳以上〈年齢上限なし〉)
モンベルカード
アウトドア用品メーカー・環境保全団体の(株)モンベルとの提携によるもの。モンベル直営店・オンラインショップでの購入特典あり。
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
ワールドホステリングカード
VISAカード、またはマスターカードとの提携によるもの。いずれもクレジットカードの機能があるため、入会に際し提携のクレジットカード会社の厳正な審査がある。
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
家族パス会員(19歳以上の成人と同行者として帯同する中学生以下の少年)
その他の特別会員
学校パス会員(10名以上の小学校・中学校・高等学校・高等専門学校の生徒・教職員。応募はそれらの代表者(引率責任者)が行う)
特別資格公認証会員(10名以上の地方公共団体・青少年団体・社会福祉団体・および大学・大学院・専門学校など、日本ユースホステル協会が特に必要と認める団体。応募はそれらの代表者(引率責任者)が行う)
運営による違い
運営の違いにより下記のように分類される。
直営ユースホステル:JYHが直接運営しているもの。
公営ユースホステル:公営の宿泊施設をユースホステルとして使っているもの。あるいは、地方自治体などがユースホステル専用として設置運営しているもの。会員でなくても身分証明があれば同じ料金で宿泊できることが多い。
民営ユースホステル:民営(個人・会社)の宿泊施設がユースホステルとして利用できるもの。あるいは、個人などがユースホステル専用として設置運営しているもの。
日本では直営ユースホステル以外、設置者(民間の個人、地方自治体など)がJYHから認定を受けた上で、JYHとの契約でユースホステルの運営が開始される。
2008年末、中国地方の多くのユースホステルが一斉に日本ユースホステル協会との契約を解除した。そのため、日本ユースホステル協会のWebサイトなどでは「閉館」と告知されているが、ほとんどの施設はユースホステルと同形態のまま宿泊営業を続けている。
大学時代の旅の宿泊は、もっぱらユースホステルだった。泊まった事があるのは、金沢の泉ヶ丘ユース、北海道の稚内ユース、ウトロユース、阿寒湖ユース、帯広ユース、白糠ユースなどである。
稚内ユースは、元・カレーハウスで夕食も朝食もカレーライスとミルク、白糠ユースは周りに何も無いのでユースホステルの食堂で夜遅くまで読書やゲームなど何でもやって良いし、ミーティングも無かったと記憶している。帯広ユースは国鉄の線路沿いに有り、ユースのスタッフが列車の窓から手を振る宿泊者に毎朝手を振り返してくれる事で有名だった。
また、北海道の帯広ユースの隣には夏場、バイクでツーリングしている若者がテントを張って泊まる広場が有り、その広場にはユニークな名前が付いていたのだが、忘れてしまった。憶えている方、教えて下さい。
人と人とが直接キズナを作れる時代だった。
略称「YH」。日本では「ユース」とも。
イギリス英語で、ユースホステルの利用者をホステラーという。ユースホステルを利用した旅をホステリングという。
概要
海外では、素泊りか朝食付で1泊が日本円で約3000円以下の廉価で泊まれるというのが魅力で、その宿泊施設も一般住宅と同等の家屋のほか、古城や古い穀物倉庫などの歴史的建造物、豪華な邸宅、さらに岸壁に係留された帆船や貨客船などの船舶であったりと多種多様で、そうした環境面での予期しない楽しみも多い。世界最初のユースホステルもドイツ・ドルトムント近くのアルテナにある古城の一角に設けられた。
2005年時点で、世界の80ヶ国に約5500施設があり、うち約3分の2がヨーロッパにある。
元来、青少年の旅行者向けに開設された宿泊施設のため、ドイツ南部のバイエルン州では2004年まで原則満26歳までの利用とする年齢制限があった。2005年からは世界中の全ての地域・国で、利用できる年齢に上限を設けていない。
日本のユースホステル
1951年のJYH設立以後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、1974年の最盛期には587施設とピークを迎えた。それ以降の施設は減少気味であり、2000年には332施設、2010年12月31日現在249施設、2013年では222施設まで減少している。
会員も全盛期には、1970年代には最高で63万人を超え世界第1位となったこともあったが、1980年代以降は減少傾向にあり、2013年で37,800人まで減少している。
料金
基本的には会員制(会員でない場合はビジター料として600円が加算される→公営ホステルは除く)で、日本の施設では宿泊料金は2007年で一般的に1泊2食付で約4700円~約5040円(会員料金・通常期料金)となっており、基本的に寝室は男女別相部屋である。2006年より宿泊料金の上限が引き上げられ、繁忙期料金や閑散期料金がそれぞれの施設である程度自由に設定できるように規則が改められた。
会員の種別
大きく年齢別一般会員と、特別会員としてモンベルカード、ワールドホステリングカード、そのほか学校パス会員、特別資格公認会員とがあり、それぞれに定める年会費を納付する。有効期間は原則として申し込みを行い会員証が発行された日からの1年間。但し学校パス会員は会計年度制で4月から翌年3月まで。特別資格公認証会員は発行された日からの1ヶ月のみ。一般会員の終身パスについては有効期限なし。会員になると、上掲の通りユースホステルの宿泊がビジターよりも優遇されるほか、提携カード会社などとの特典が受けられる。
一般会員
少年パス会員(4歳~中学3年生)
青年パス会員(中学卒業者~19歳未満)
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
家族パス会員(19歳以上の成人と同行者として帯同する中学生以下の少年)
団体パス会員(10名以上の団体・法人・機関。応募はそれらの代表者<引率責任者>が行う)
終身パス会員(26歳以上〈年齢上限なし〉)
モンベルカード
アウトドア用品メーカー・環境保全団体の(株)モンベルとの提携によるもの。モンベル直営店・オンラインショップでの購入特典あり。
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
ワールドホステリングカード
VISAカード、またはマスターカードとの提携によるもの。いずれもクレジットカードの機能があるため、入会に際し提携のクレジットカード会社の厳正な審査がある。
成人パス会員(19歳以上〈年齢上限なし〉)
家族パス会員(19歳以上の成人と同行者として帯同する中学生以下の少年)
その他の特別会員
学校パス会員(10名以上の小学校・中学校・高等学校・高等専門学校の生徒・教職員。応募はそれらの代表者(引率責任者)が行う)
特別資格公認証会員(10名以上の地方公共団体・青少年団体・社会福祉団体・および大学・大学院・専門学校など、日本ユースホステル協会が特に必要と認める団体。応募はそれらの代表者(引率責任者)が行う)
運営による違い
運営の違いにより下記のように分類される。
直営ユースホステル:JYHが直接運営しているもの。
公営ユースホステル:公営の宿泊施設をユースホステルとして使っているもの。あるいは、地方自治体などがユースホステル専用として設置運営しているもの。会員でなくても身分証明があれば同じ料金で宿泊できることが多い。
民営ユースホステル:民営(個人・会社)の宿泊施設がユースホステルとして利用できるもの。あるいは、個人などがユースホステル専用として設置運営しているもの。
日本では直営ユースホステル以外、設置者(民間の個人、地方自治体など)がJYHから認定を受けた上で、JYHとの契約でユースホステルの運営が開始される。
2008年末、中国地方の多くのユースホステルが一斉に日本ユースホステル協会との契約を解除した。そのため、日本ユースホステル協会のWebサイトなどでは「閉館」と告知されているが、ほとんどの施設はユースホステルと同形態のまま宿泊営業を続けている。
大学時代の旅の宿泊は、もっぱらユースホステルだった。泊まった事があるのは、金沢の泉ヶ丘ユース、北海道の稚内ユース、ウトロユース、阿寒湖ユース、帯広ユース、白糠ユースなどである。
稚内ユースは、元・カレーハウスで夕食も朝食もカレーライスとミルク、白糠ユースは周りに何も無いのでユースホステルの食堂で夜遅くまで読書やゲームなど何でもやって良いし、ミーティングも無かったと記憶している。帯広ユースは国鉄の線路沿いに有り、ユースのスタッフが列車の窓から手を振る宿泊者に毎朝手を振り返してくれる事で有名だった。
また、北海道の帯広ユースの隣には夏場、バイクでツーリングしている若者がテントを張って泊まる広場が有り、その広場にはユニークな名前が付いていたのだが、忘れてしまった。憶えている方、教えて下さい。
人と人とが直接キズナを作れる時代だった。