昨日、京王線に乗ったら人身事故で電車が遅れていた。そして、新宿駅に着く寸前に、次の様な車内アナウンスが流れた。
「京王線は人身事故の影響で、新宿駅到着が30秒遅れになります。乗客の皆様には大変御迷惑をおかけし、申し訳ございません」
僕はビックリした。すぐ横に立っていたサラリーマンは思わず腕時計を見ていた。関西の鉄道では考えられないアナウンスだ。海外などでは発車ベルも車内アナウンスも無い国も数多くある。すべての責任は個々にあるのである。
それで思い出したが、スペインの地下鉄の車内アナウンスは男女のかけ合いの会話になっていた。
女「次はどこなの?」
男「次はサグラダファミリア駅だよ」
女「乗り換えは?」
男「○○線と××線だよ」
これって、「粋」でしょ。
いずれにしても京王線は「過保護」だと思う。もっと言えば、アナウンスさえしておけば、責任を逃れるのではという意図さえ感じてしまう。
京王線の車内アナウンスでもう一つ驚いたものを挙げよう。
「この電車の冷房およびファンは弱冷房車両は28度、その他の車両は26度に設定しております。この先、状況によって温度の設定を変える事があります。御乗車の皆さん、御了承頂ければ幸いです」
日本人は「便利」という「ナビゲーション」を手に入れているが、「個性」と「自己責任」というものを失いつつあるのではないかと心配してしまうのは、僕だけであろうか・・・