刀 賀州住兼若
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/46/b75706fbf85a55740135945834d5386f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/49/9eac70ece47841e9eef6e58c80cd152b.jpg)
刀 賀州住兼若
四郎右衛門兼若の刀。二尺三寸だから、この時代の登城用の刀としては、いわゆる定寸。時代を無視して総ての刀に対して「定寸」という方がおられる。大きな間違いをしているようなので何度も言うが、江戸時代前期から後期にかけてのわずかな時代に「定寸」はあったが、戦国時代以前の実戦の時代や、騒乱の幕末の実用刀に定寸はない。さて、この刀は、兼若の得意とした箱乱刃が焼かれた作。互の目の頭が伸びて長方形のような長めの互の目となる。これを箱刃と呼んだ。もうちょっと良い名称はないかと思うのだが、なんとも色気がない。地鉄は小板目肌がザングリとして肌立つ感があり、地沸が付いて冴えている。焼刃は沸が強く、刃縁にほつれが掛かり、所々砂流し状に刃中を流れ掛かる。帽子は掃き掛けを伴う小丸返り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/39/b48654856651dd60416e04b539c6e21a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/f7/05d2188009aef55a09312c2b68733e3e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/46/b75706fbf85a55740135945834d5386f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/f7/8f99297cfd2ba001c051dd3825ce6b53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/49/9eac70ece47841e9eef6e58c80cd152b.jpg)
刀 賀州住兼若
四郎右衛門兼若の刀。二尺三寸だから、この時代の登城用の刀としては、いわゆる定寸。時代を無視して総ての刀に対して「定寸」という方がおられる。大きな間違いをしているようなので何度も言うが、江戸時代前期から後期にかけてのわずかな時代に「定寸」はあったが、戦国時代以前の実戦の時代や、騒乱の幕末の実用刀に定寸はない。さて、この刀は、兼若の得意とした箱乱刃が焼かれた作。互の目の頭が伸びて長方形のような長めの互の目となる。これを箱刃と呼んだ。もうちょっと良い名称はないかと思うのだが、なんとも色気がない。地鉄は小板目肌がザングリとして肌立つ感があり、地沸が付いて冴えている。焼刃は沸が強く、刃縁にほつれが掛かり、所々砂流し状に刃中を流れ掛かる。帽子は掃き掛けを伴う小丸返り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/39/b48654856651dd60416e04b539c6e21a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/f7/05d2188009aef55a09312c2b68733e3e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c3/36dcb261f59d5745008639061937db73.jpg)