太刀 助次
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/df/b1dd9a70c24b05aff014d1b972070731.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2a/a28ffb3c8d652ccd83e151c9bde9057b.jpg)
太刀 助次
鎌倉初期の古青江助次。青江は備前の隣国。備前鍛冶と同様に中国山地の砂鉄を材料として作刀を発展させた。技術の根源が異なるのであろう、備前刀とは全く違う地鉄が青江の個性となっている。助次は鎌倉初期の青江鍛冶。同銘が何代か続いており、系流は不明ながら末は南北朝期に至っている。このような大振りの銘が古青江と分類される鎌倉時代前期の特徴。本作は生ぶのままの姿を留める、極上の出来。腰反り強く踏ん張りがあり、先に行って反りが穏やかになる典雅な姿格好は、武器というより洗練された宝飾品。もちろん斬れ味は鋭い。鉄をどう処理したらここまで美しくなるのであろうか、後の刀工は様々に研究し、その再現を試みたが、未だかつて、鎌倉時代の地鉄を再現できた近世から近代、現代の刀工は存在しない。刀身の姿格好や刃文の形状はどのようにも真似ることができる。本質は地鉄である。□
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/df/b1dd9a70c24b05aff014d1b972070731.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/28/d15a47f81f65f75d8f2bed6ff8ffaae6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2a/a28ffb3c8d652ccd83e151c9bde9057b.jpg)
太刀 助次
鎌倉初期の古青江助次。青江は備前の隣国。備前鍛冶と同様に中国山地の砂鉄を材料として作刀を発展させた。技術の根源が異なるのであろう、備前刀とは全く違う地鉄が青江の個性となっている。助次は鎌倉初期の青江鍛冶。同銘が何代か続いており、系流は不明ながら末は南北朝期に至っている。このような大振りの銘が古青江と分類される鎌倉時代前期の特徴。本作は生ぶのままの姿を留める、極上の出来。腰反り強く踏ん張りがあり、先に行って反りが穏やかになる典雅な姿格好は、武器というより洗練された宝飾品。もちろん斬れ味は鋭い。鉄をどう処理したらここまで美しくなるのであろうか、後の刀工は様々に研究し、その再現を試みたが、未だかつて、鎌倉時代の地鉄を再現できた近世から近代、現代の刀工は存在しない。刀身の姿格好や刃文の形状はどのようにも真似ることができる。本質は地鉄である。□
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/52/c4cf54f369b4c6f4a0d8ce8e5a90d7b7.jpg)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます