■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

夜間せん妄

2005-11-26 22:07:36 | 病院のシゴト
わかりやすく言うと、夜になると激しくボケる事である。

ここのところ、そんな患者が多く夜勤の休憩も寝ていられない。

歩けないはずの患者が歩いてしまうのだから。

そんな患者はナースステーションの前を通らないと何処にも

行けない部屋に入ってもらう。

夜中にステーションの前を小走りに通り過ぎた歩けないはずの人。

「何処行くの~!!」「ちょっとトイレ」って、おいっ!

ベッドサイドにポータブルトイレが置いてあるでしょ!

「そうか、オシッコはここでするのか。いやぁ助かったありがとう」

・・・毎日、毎回、使っているでしょう。その後も気になるので

ラウンドしてみるとポータブルトイレにズボンを履いたまま座っている

午前3時。「どうしたの?」「体重計っているの」・・・・(笑)

挙げ句に果てにポータブルトイレを抱えてステーションに歩いて来て

「トイレはどこですか?」と聞いてくる。

いつまでたっても寝ないから少し話をしてみる事に。

どうやら、新潟の三条市の出身みたいで荷物を送ったから電話がかかって

来るはずだからそれが気掛かりで眠れないらしい。もちろんそれ自体が

ボケ話しなんだけど。それに合わせて話をするしかない。

しかし、外線の電話がなる度に彼は三条からの電話かと気になってしまう。(苦笑)

こうなったら無理に寝かせる事ができないので、起きててもいいから

ベットから動かないでね、とお願いする。彼は暗~い病室のなかベットの上で

うつむいたまま座って夜を明かしていた。ラウンドする度にドキっとしてしまった。コワっ。

そして忘れられない人がもう一人。夜になるとベットサイドで立ちションしちゃう人。

ホント、勘弁してよ~って思うんだけど、会話が成立するだけまだまだマシ、

なんだよねぇ~。もっと強烈な人もいっぱいいるからね。