今日は、「家の前の空き地に家が建ったら、道路に出る通路がなくなってしまい、袋小路になってしまう!」という相談がありました。
さっそく現場に行ってみると、ここのお宅の前は5年間空き地になっており、そこを通って道路に出ていました。(写真は、家の前の空き地でお話を伺っている所です。)昔は長屋だったそうで、お隣同士の家の隙間はほとんどありません。家の前の空き地に家が建ってしまったら確かに道路へ出る道がなくなってしまいます。そして袋小路になってしまうのはここのお宅一軒だけです。
ところが、先日測量をする方が来て測量していき、近いうちに家が建つらしいのです。境界線どおりに家が建ってしまうと隙間がなくなり、道路に出られなくなってしまいます。
以前は左側に道路へ抜ける道がありましたが、隣人が変わってしまい、最近になって通り抜け出来ないように柵を作ってしまいました。(防犯のためらしい…)
ここのお宅は、40年以上も住んでいる古い家です。娘さんたちも嫁ぎ、お年寄り夫婦2人住まいです。このまま、どうすることも出来ないのかと相談に来られました。
すぐ事務所でおこなっている「なんでも法律相談」で弁護士さんに相談しました。
・まず法務局へ行って登記と地図を取り寄せ通路の所有者がどうなっているのか調べる。
・隣人に「なぜ柵を作ったのか、今までどおり通路として通らせて欲しい」と話してみる。
などの知恵をもらいました。
そして、その結果を持って、また法律相談をおこなう事にしました。
今は法律で、家は道路に面していないと建ちません。しかし昔はかなりおおざっぱだったようです。
やがて地主が変わり、住人が変わりで、このような信じられない問題が起きてくるのだなーと思いました。
しかし、通路がなければ生活はしていけません。お年寄り夫婦がここで住み続けられるよう解決にむけて一緒にがんばっていきます!