Naoの誰でもわかる!英語の話

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「英文の構造を理解する」(No.1)

2005-08-21 | Weblog
英文はどんな構造をしているのか…。う~ん、わかっているようでわからない…のではないでしょうか。そこで、このシリーズでは英文の基本的構造について話しをしたいと思います。

そもそも、英語の文章は何から始まるか?そう、「主語」ですね。では、「主語」は何でできているんでしょうか?そう、名詞(Noun=N)ですよね。でも名詞だけでしょうか?「a」とか「the」とかついてますよね、通常は。なので、「主語」は基本的には名詞と他のもの(「a」とか「the」(冠詞)のような「限定詞」(名詞の意味を限定するもの)がくっついてできる「名詞句」(Noun Phrase=NP)と理解してください。つまり…

「主語」=「限定詞」+「名詞」=「名詞句」というわけです。

これを英語で書くと…

Subject =Determiner(Det)+Noun(N)=Noun Phrase(NP)となります。

*覚えておいてください!「名詞」は「名詞句」の一部であり、基本的に文章においては「名詞」のみでは存在せず、常に何か(「限定詞」)がその前についていることを。

さて、英文は主語の名詞句(NP)から始まることはわかりましたが、後は何が必要か?「主語」と言えば「述語」ですね。でも、ちょっとわかりにくいので、こう考えましょう。主語が意味するのは、「誰が」「何が」ですから、その後は「どうした」がないと意味のある文にはならない。そこで、「どうした」を「動詞(どうし)た」と考えます。

つまり、「何が」を示す主語の後に必要なのは、「どうし(動詞)た」を表す「動詞句」(「動詞」+「他」)なのです。「動詞句」とは、「動詞」とその「動詞」を説明(修飾)するものが一緒になって作る意味の固まり、と理解してください。例えば、「動詞」が「eat」だとしたら、その後に食べるものがきますよね。それがケーキ(cake)だったら、「eat cake」…じゃなくて~、名詞は名詞句が基本でしたよね。なので、「cake」 ではなくて「a cake」となります。そして「eat」が作る「動詞句」は「eat a cake」となります。まとめると…

「動詞句」(「述語」)=「動詞」(目的語をとる動詞の場合)+「名詞句」となります。

これを英語で書くと…

Verb Phrase(VP)=Verb(V)+Noun Phrase(NP)となります。

ここで英文(Sentence =S )の基本的構造をまとめると、以下のようになりますね。

S=NP (Noun Phrase) + VP (Verb Phrase)

つまり、英文は、「名詞句」と「動詞句」でできている、というわけです。そして、「名詞句」は「限定詞」と「名詞」の固まりで、「動詞句」は「動詞」と動詞を説明(修飾)するいろいろな「句」、例えば「名詞句」などとの固まり、というわけです。以下の文をみてください。

My sister eats a cake.(「my sister」が「名詞句」(NP)で、「eats a cake」が「動詞句」(VP)です。)

「何か非常に簡単なことを、随分難しく、しつこく説明して…」って思ってませんか?でも、これが基本なんですよ。まずは基本の基本から…。英文の構造を理解すればかならずしっかりした文を書いたり、話したり、あるいは、TOEIC試験等でもいい得点がとれるようになったり、いい効果が期待できます。是非飽きずに、いやがらずに、しっかり一つづつ理解していってくださいね。今日のシリーズ第1回で話したことは以下です。もう一度確認してください。

S=NP+VP
NP=Det + N
VP= V + NP

「英文の構造を理解する」第1回でした。今上の記号がわからない人は、もう一度このコラムを最初から読んでくださいね。それでは、次の「英文の構造を理解する」を楽しみ(?)にしていてください!では、Byedie! (N.N.) (C)2005