表現29)I'm out of cash.(お金がなくてね)
「お金がない」をどう言うって聞くと、「I don't have money.」(正しくは、「I don't have any money.」)とか、「I have no money.」とか言う人が多いですね。もちろん、それでも間違いじゃないですが、これらは、あまりにも生々しく、ちょっと深刻に響きます。「I'm out of cash.」は、もっと自然に「ちょっとお金がなくてさ~」という日常的な表現としてよく使われます。そもそも「out of」は、「~がなくなって」「~がきれて」という意味。なので、「何かが切れている」と思ったら、基本的に何でも「主語(持っていた人)+be動詞+切れているもの」のパターンで表現できます。例えば、
We are out of water.
(水が足りない)
I am out of gas.
(ガソリンがない)
I am out of coffee!
(コーヒーがない!)
We are out of Shoyu.
(醤油がない)
John was out of breath from running down the stairs.
(ジョンは階段を駆け降りて来たので息が切れていた)
この「out of」は、口語ではいろいろな状況を表わすのに使われる、結構便利なものです。「of」は「~の、~から、~が」くらいの意味のイメージを持って、「out」は、「外、出る、越える、ない」のイメージを持つといいと思います。野球の「アウト」と、アウトドア(野外)の「アウト」のイメージかな?え、その方がわかりにくい?まあ、自分自身でそのイメージをつかんでください。もちろん、「out of」で一番よく使われるは、「~から」、つまり日本人の頭では、fromの意味のイメージのものです。つまり、物理的にも、抽象的にも、「~から~する」という感じです。以下がその例です。
Get out of the car, please.
(車から出てください)
Could you take a passport out of my bag?
(私のバッグからパスポート取ってくれる)
This bread is made out of natural ingredients.
(このパンは、自然の材料で作られています)
He is getting out of control these days.
(奴は、この頃手に負えなくなってきたなぁ)
This regulation has been made out of consideration for minorities.
(この法律は、少数派への配慮から出来たものです)
He has gone out of sight.
(奴はどこかへ行ってしまった)
どうです?すべて前述のイメージ通りでしょ。ところで、その音は、「アウト、オブ」ではなく、「アラ」「アロブ」くらいにしか聞こえませんので気をつけてくださいね。自分で発音する時も、「アウ(ト)ロブ」のように、outのtを発音しないくらいに発声すると英語らしく聞こえます。要は、out of は、音声的には一語だと思って一気に発音することです。では、以下で今回のout ofを再確認してくださいね。
(兄弟の会話です)
Jimmy: Hi, Peter. Can I ask you a favor?
(ハイ、ピーター。ちょっと、お願いがあるんだ。)
Peter: Sorry, Jimmy. I am almost out of time. I got to run.
(悪いな、ジミー。時間がほとんどないんだ。急いで行かなくちゃいけないんだ)
Jimmy: It doesn't take much time. Give me a minute, will you?
(時間は取らせないからさ。一分くらい、いいだろ?)
Peter: All right. So, what is it all about?
(わかったよ。で、何のことなの?)
Jimmy: I am going out with Nancy tonight, but I am out of cash. Could you lend me some money, say, like, 50 bucks?
(今晩ナンシーとデートなんだけど、お金がなくてさ。そう、50ドルくらいでいいんだけど、貸してくれないかな?)
Peter: Jimmy, I have just quit working and I'm out of job now.(ジミー、僕は
仕事辞めたばっかりで、今は無職なんだぞ。)
Jimmy: I thought you joined your friends'company.
(友達の会社に入ったって思ってたけど…)
Peter: I did, but I'm out of it now. That was no good.
(入ったけど、もう辞めたんだ。よくなかったからな。)
Jimmy: Any way. This is emergency, Peter. Just 50 bucks. Just once, out of mercy for your brother. I will pay you back in a week. I promise.
(ま、それはともかく。今回は緊急事態なんだ、ピーター。50ドルだけ。今回だけ、弟のため、後生だからさあ。一週間後には返すから。約束するよ。)
Peter: All right. You win. Here's my card. Go to the bank and get some cash out of my account. Just fifty, though.
(しょうがないな。お前の勝ちだ。じゃあ、このカード。銀行へ行って、僕の口座からお金を引き出していいよ。ただし、50ドルだけだぞ。)
Jimmy: You can count on me. Oh, I got to go. See you later, Peter.
((任せて)大丈夫だよ。あ、行かなくっちゃ。じゃ、後でね、ピーター。)
Peter: Get out of my sight.
(早く消えてくれ。)
という、どこにでもある(?)麗しい兄弟愛の話でした。あ、でも、後日ピーターが預金通帳を見た後にその舞台が変わり、やはりどこにでもある(?)兄弟同士の修羅場となるかも知れないことは、賢明な皆さんなら、もう十分察知されていることとは思いますが…。I do hope that they will not out of control if that happens. This is it today. See you all in the next story. Good night!
(End of Story)
「お金がない」をどう言うって聞くと、「I don't have money.」(正しくは、「I don't have any money.」)とか、「I have no money.」とか言う人が多いですね。もちろん、それでも間違いじゃないですが、これらは、あまりにも生々しく、ちょっと深刻に響きます。「I'm out of cash.」は、もっと自然に「ちょっとお金がなくてさ~」という日常的な表現としてよく使われます。そもそも「out of」は、「~がなくなって」「~がきれて」という意味。なので、「何かが切れている」と思ったら、基本的に何でも「主語(持っていた人)+be動詞+切れているもの」のパターンで表現できます。例えば、
We are out of water.
(水が足りない)
I am out of gas.
(ガソリンがない)
I am out of coffee!
(コーヒーがない!)
We are out of Shoyu.
(醤油がない)
John was out of breath from running down the stairs.
(ジョンは階段を駆け降りて来たので息が切れていた)
この「out of」は、口語ではいろいろな状況を表わすのに使われる、結構便利なものです。「of」は「~の、~から、~が」くらいの意味のイメージを持って、「out」は、「外、出る、越える、ない」のイメージを持つといいと思います。野球の「アウト」と、アウトドア(野外)の「アウト」のイメージかな?え、その方がわかりにくい?まあ、自分自身でそのイメージをつかんでください。もちろん、「out of」で一番よく使われるは、「~から」、つまり日本人の頭では、fromの意味のイメージのものです。つまり、物理的にも、抽象的にも、「~から~する」という感じです。以下がその例です。
Get out of the car, please.
(車から出てください)
Could you take a passport out of my bag?
(私のバッグからパスポート取ってくれる)
This bread is made out of natural ingredients.
(このパンは、自然の材料で作られています)
He is getting out of control these days.
(奴は、この頃手に負えなくなってきたなぁ)
This regulation has been made out of consideration for minorities.
(この法律は、少数派への配慮から出来たものです)
He has gone out of sight.
(奴はどこかへ行ってしまった)
どうです?すべて前述のイメージ通りでしょ。ところで、その音は、「アウト、オブ」ではなく、「アラ」「アロブ」くらいにしか聞こえませんので気をつけてくださいね。自分で発音する時も、「アウ(ト)ロブ」のように、outのtを発音しないくらいに発声すると英語らしく聞こえます。要は、out of は、音声的には一語だと思って一気に発音することです。では、以下で今回のout ofを再確認してくださいね。
(兄弟の会話です)
Jimmy: Hi, Peter. Can I ask you a favor?
(ハイ、ピーター。ちょっと、お願いがあるんだ。)
Peter: Sorry, Jimmy. I am almost out of time. I got to run.
(悪いな、ジミー。時間がほとんどないんだ。急いで行かなくちゃいけないんだ)
Jimmy: It doesn't take much time. Give me a minute, will you?
(時間は取らせないからさ。一分くらい、いいだろ?)
Peter: All right. So, what is it all about?
(わかったよ。で、何のことなの?)
Jimmy: I am going out with Nancy tonight, but I am out of cash. Could you lend me some money, say, like, 50 bucks?
(今晩ナンシーとデートなんだけど、お金がなくてさ。そう、50ドルくらいでいいんだけど、貸してくれないかな?)
Peter: Jimmy, I have just quit working and I'm out of job now.(ジミー、僕は
仕事辞めたばっかりで、今は無職なんだぞ。)
Jimmy: I thought you joined your friends'company.
(友達の会社に入ったって思ってたけど…)
Peter: I did, but I'm out of it now. That was no good.
(入ったけど、もう辞めたんだ。よくなかったからな。)
Jimmy: Any way. This is emergency, Peter. Just 50 bucks. Just once, out of mercy for your brother. I will pay you back in a week. I promise.
(ま、それはともかく。今回は緊急事態なんだ、ピーター。50ドルだけ。今回だけ、弟のため、後生だからさあ。一週間後には返すから。約束するよ。)
Peter: All right. You win. Here's my card. Go to the bank and get some cash out of my account. Just fifty, though.
(しょうがないな。お前の勝ちだ。じゃあ、このカード。銀行へ行って、僕の口座からお金を引き出していいよ。ただし、50ドルだけだぞ。)
Jimmy: You can count on me. Oh, I got to go. See you later, Peter.
((任せて)大丈夫だよ。あ、行かなくっちゃ。じゃ、後でね、ピーター。)
Peter: Get out of my sight.
(早く消えてくれ。)
という、どこにでもある(?)麗しい兄弟愛の話でした。あ、でも、後日ピーターが預金通帳を見た後にその舞台が変わり、やはりどこにでもある(?)兄弟同士の修羅場となるかも知れないことは、賢明な皆さんなら、もう十分察知されていることとは思いますが…。I do hope that they will not out of control if that happens. This is it today. See you all in the next story. Good night!
(End of Story)