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Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「英語一問一答」(表現編/No.19)used to はどんな時に使うの?

2007-10-16 | Weblog
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Question 42:used toとbe used to が時々混乱します。その違いをはっきり教えてください。(18歳、高校生、女子(のつもり))
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Answer:
わかりました。この二つの表現は形が大変よく似ているので間違いがちですよね。でも、ポイントを押さえておきされすれば、間違うことはないです。では、確認していきましょう。まずは、used toの方から。以下の会話を見てください。

(Steveは、前に留学していた宮崎で友人のNaoに会う。)
Steve: Hi, Nao. How're you doing?
(やあ、なお。元気かい?)
Nao: Pretty good. How are you?
(元気だよ。そっちは?)
Steve: Excellent. Look, there used to be an old hotel over there, but now, a high-rise apartment.
(最高だよ。ねぇ、あそこには前に古いホテルがあったのに、今は、構想マンションだね~。)
Nao: I used to stay at that hotel when I often visited Miyazaki several years ago. It was pulled down, I think, a few years ago.
(数年前、僕が宮崎に頻繁に来ていた時は、そのホテルによく泊まってたね。たしか、2、3年前に取り壊されたんだと思うよ。)
Steve: I used to drink a cup of coffee every morning at the coffee shop in that hotel. They served good coffee there.
(あのホテルの中にあったコーヒーショップで、毎朝よくコーヒーを飲んでたんだ。あそこのコーヒーはうまかったなあ。)

という第一シーン。ここでのused to は、ほとんどが「以前は~であった」「前によく~していたものだ」という意味で使われていますね。過去の事を思い出して、「昔はよく~していたなあ」という感覚が出た時は、すかさず、「I used to~」と言いましょう。しかし、この気持ちを表現する時には、used to の代わりにwouldも使うことができますので、念のため。過去において繰り返された行動について言いたい時に使う表現、それが、used toです。ちなみに、このused to は動詞の仲間と思わないでくださいね。あくまで、過去における習慣を表現する「助動詞」と思ってください。なので、wouldと入れ替え可能というわけです。

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なるほど。昔はああだった、こうだった、っていう時に、助動詞のように使えばいいんですね。そして、昔は、っていうわけですから、今は違うっていうことですよね。
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いいところに気がつきましたね。上の会話では、「古いホテルがあった」という時のused to は、「でも、今はない」という意味が当然含まれていますよね。その後の思い出話については、過去の習慣的な話なので、その辺の意味は関係ない感じですけどね。でも、その意味がはっきり出る場合ももちろんあります。会話が続きます。

(喫茶店で)
Nao: Let's go to the smoking section.
(喫煙席に行こう。)
Steve: I didn't know that you smoke.
(君がタバコ吸うのは知らなかったなぁ。)
Nao: I don't. You smoke, don't you?
(僕は吸わないよ。君が吸うだろ?)
Steve: I used to smoke, but now I don't.
(前は吸ってたけど、今は止めたんだ。)
Nao: Good for you.
(それは良いことだね。)
Nao: Now, you like American coffee, right?
(じゃあ、君はアメリカンコーヒーだよね。)
Steve: No, I used to love American, but now I like bitter coffee.
(いや、前はアメリカンが大好きだったんだけど、今は、苦みのあるコーヒーが好きでね。)

この場合のused toは、明らかに「前は~だった(けど、今は~だ)」という使い方がされていますね。

まとめると、used toは、「昔はよく~していたもんだ」、あるいは「前は~してたけど、今はしてないな~」という気持ちが浮かんだら、その気持ちを持ちつつ、I used to…と切り出し、その後に「していた」動詞を続ければいいわけです。ここまでは、いいですよね。

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I used to eat a lot, but I don't now. I need to do diet. はい、オッケーで~す。
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ま、わかってくれたようで…。次はbe used to について。二人の会話はさらに続きます。

Steve: How is your new life as a single man?
(独り者としての新しい生活はどうだい?)
Nao: I'm used to it. It has been a year already. How's yours as a family man?
(慣れたね。もう一年経ったからね。家庭人としてのそっちはどうなんだい?)
Steve: I'm used to the baby's crying. It doesn't bother me now.
(ベイビーの鳴き声には慣れたね。もう気にならないよ。)

なるほど…。二人の家庭状況がわかりますね(ん?)。それはともかく、be used to は、「(誰々は)~に慣れている」という意味ですね。この言い方は、useという動詞を受け身形にして(「使う」→「使われる」(ある状況(受け身の状態)に置かれる)→「慣れる」)、その後に前置詞のtoをつけることでできます。この時、最後のtoが前置詞だということには十分気をつけてくださいね(以下参照)。

□「前はよく~したものだ」→「[used to](助動詞)+動詞の原形」
□「慣れる」→「be used+ to(前置詞)+名詞(句)あるいは動名詞」

このbe used to の意味を、先ほど「~に慣れている」と言いましたが、その意味の中には、「だから平気である」「気にならない」という含みがあることを覚えておいてください。例えば…

(前の仕事が夜の仕事だったので)
I am used to working at night.
(夜働くことには慣れています。)

といった感じです。ただ、実際にこの表現を使う場面では、「慣れた」の方が多いため、以下の使い方をしっかり覚えておいた方がいいでしょう。

(最初のうちはきつかったけど)
I got used to it.
(それにはもう慣れたよ。)

(料理はダメだったけど)
I got used to cooking by myself.
(一人で料理できるようになったよ。)

(本来は夜型なんだけど)
I got used to getting up early in the morning.
(朝早く起きる事に慣れたよ。)

つまり、beの代わりにget/gotを使うことで、「そうなった」→「慣れた」という意味合いが出るため、日常よく使われるわけです。さあ、自分で「何に慣れたか」を考えて、言ってみてください。そうすれば、この表現はしっかり身に付くはずですよ。また、同じように、「昔は~したものだ」「前は~してたけど、今はしてないな~」という、自分なりの used to文を作ってみてください。そうすれば、used to、be used to の両方を、間違いなくマスターできます。

英語(言葉)は多く使ったものから先に頭に固定(記憶)されていくことをいつも忘れないでくださいね。そう、Practice makes perfect. ですね。では、次回まで…。See you everyone. Have a good day, or good night!

(End of Story)