表現121「男女関係編8」)Are you making a pass at me?(私を口説いてるわけ?)
こんなこと、なかなか言われませんよね~、日本では。でも、アメリカ映画を観るとよく出てきますよね、この表現。さりげなく(?)アプローチする男に対してのこの一言。これは効きます。こう言われた男は、「いや、まさか、そんなんじゃなくて~」となり、「じゃあ、また!」になる可能性大ですね。
こんなことを言う女性は強いというイメージがありますが、確かに英米の文化では(特にアメリカでは)一般的に女性はものをはっきりと言うので、「強い」というイメージがあるのは否定できないですね。ただ、そのイメージは彼女たちの外交的性格(あくまで一般的にということですが)、また、英語自体に子音が多いためはっきり発音しないと相手にわからない、だから、強く発音される、ってこともそのイメージに影響しているものと思います。
それはともかく、今回の表現は、make a pass atという言い方です。「make a pass=passを作る?」さて、pass とは何ぞや?我々の頭にすぐ浮かぶのは、「合格」とか、「通行証」「定期券」「パスする、のパス」でしょうか?またpassには「道」「通路」という意味もあります。と考えると、このmake a passの意味は…一つの道、通るところを作る、になるかな?そしてその道をどこに作るかというと、at(「~のところで」)があるので、以下のような感じになるのでは…?
make a pass at me=私のところ(前)に道を作る=私に繋がる道をつくる=私と親しくなる=私を口説く
これが正しいかどうかはわかりません。でも、そんな感じと思って覚えられるならそれはそれでいいのでは…(無責任?)。是非この表現覚えてくださいね。ついでと言ってはなんですが、これと同じような意味の表現がもう一つあります。以下を見てください。
Are you coming on to me?
(私を口説こうとしてるの?)
ここで使われる動詞(句動詞)は、come on toです。意味はmake a pass atとほぼ同じで、「(異性に)誘いをかける」、「色目を使う」(ちょっと古い言い方ですが…)、「口説く」ということです。Come on.自体は会話でよく聞きますよね。
「来なさい」「さあ、早く来て」「早く、早く」「元気出せよ」「冗談じゃないよ」「まさか」「そんなばかな」など、相手に(時には自分に)なんらかのハッパをかける時に使う言葉ですね。comeは「来る」、onは「(状態が)続く」といった意味合いを持っていることから、come onで「出てくる」「進む」という意味にもなります。すべての日本語訳には何となく共通した感覚がありますよね。
そして、そこにtoが付くとその方向性が明確になって、「誰々に(to)近づいて進んでくる(come on)」となり、come on to someone(誰か)で、「誰々に誘いをかける、口説く」という意味になるわけです。
では、今回の表現を以下の会話で確認してください。Here you go!
(at the bar)
Andy: Hi! Good evening. Are you alone?
(やあ!こんばんは。お一人ですか?)
Judy: Well, sort of, at the moment.
(ええ、まあ、今のところは。)
Andy: Good. My name is Andy.
(それはよかった。僕はアンディと言います。)
Judy: Hi, Andy.
(ハイ、アンディ。)
Andy: Waiter! Would you give her a glass of wine?
(ウェイター!彼女にワインを一杯ね。)
Judy: No, please.
(いいわよ、そんなことしないで。)
Andy: Come on. Just a glass of wine.
(いいじゃないですか。ワイン一杯だけですから。)
Judy: Okay, then. Thanks.
(そう、じゃあ。ありがとう。)
Andy: You are quite welcome. Do you like wine?
(どういたしまして。ワインはお好きですか?)
Judy: Sure.
(そうね。)
Andy: I have a collection of delicious wine ranging from the ones made in the early 1800s to the ones made in the late 1900s.
(僕は1800年代の初頭から1900年代の終わりまでに作られたワインのコレクションを持っているんですよ。)
Judy: That's wonderful.
(いいわね。)
Andy: Are you interested in tasting them?
(味わってみたいと思いません?)
Judy: I wish I could.
(できれば、そうね。)
Andy: (in a little voice) My house is near here and we can have a good time drinking wine…
((小さな声で)僕の家はこの近くでね。ワインを飲みながら楽しい時間を持てますよ…)
Judy: (in a loud voice) Excuse me. Are you making a pass at me?
(大きい声で)ちょっと待ってよ。私を口説いてるわけ?)
Andy: Oh, no. I just thought you might want to see my collection. That's all.
(いや、違いますよ。ただ、あなたが僕のコレクションを見たいかな~って思ってね。それだけですよ。)
Judy: Get lost. I am not interested. Oh, hi, Susan.
(消えてくれる。興味ないわ。あ、ハイ、スーザン。)
Andy: Nice meeting you, ma'am.
(お会いできて光栄でした。)
Susan: So, what's up, Judy?
(で、どうかしたの、ジュディ?)
Judy: The man who has just left was coming on to me.
(今出て行った男が私にちょっかい出してたのよ。)
Susan: Really? And what happened?
(本当?で、どうなったのよ?)
Judy: I told him to get lost.
(消え失せろって言ってやったわ。)
Susan: What a shame!
(もったいないわね~。)
Judy: What? Are you interested in the man like that?
(何言ってるの?あんな男に興味があるわけ?)
Susan: I ended up marrying Bob. Remember?
(結局ボブと結婚したじゃない。覚えてる?)
Judy: And you ended up dumping him for his affair. Remember?
(そして彼の浮気が原因で捨てたんでしょ。覚えてる?)
Susan: You are absolutely right. Waiter!
(確かにあなたの言う通りだわね。ウェイター!)
Waiter: Yes, ma'am.
(はい、何でしょうか?)
Susan: Do you know the man who was sitting next to her?
(彼女のとなりに座っていた男の人のこと、知ってる?)
Judy: Good grief.
(あきれた…)
まあ、時としてホントにlove at first sightで声をかけるってこともあるかも知れないので、みんながみんなAndyのような男とは限りませんよね~。あ、そんな行動(make a pass at/ come on to)を正当化しようとは、これっぽっちも思っていませんので念のため。でも、それもないと人類の生存は危ういかも…Oops!(ウープス=おっと!)Slip of the tongue.(失言です。)Okay. Then, see you in the next story, guys. In the meantime, have a good one! nao
こんなこと、なかなか言われませんよね~、日本では。でも、アメリカ映画を観るとよく出てきますよね、この表現。さりげなく(?)アプローチする男に対してのこの一言。これは効きます。こう言われた男は、「いや、まさか、そんなんじゃなくて~」となり、「じゃあ、また!」になる可能性大ですね。
こんなことを言う女性は強いというイメージがありますが、確かに英米の文化では(特にアメリカでは)一般的に女性はものをはっきりと言うので、「強い」というイメージがあるのは否定できないですね。ただ、そのイメージは彼女たちの外交的性格(あくまで一般的にということですが)、また、英語自体に子音が多いためはっきり発音しないと相手にわからない、だから、強く発音される、ってこともそのイメージに影響しているものと思います。
それはともかく、今回の表現は、make a pass atという言い方です。「make a pass=passを作る?」さて、pass とは何ぞや?我々の頭にすぐ浮かぶのは、「合格」とか、「通行証」「定期券」「パスする、のパス」でしょうか?またpassには「道」「通路」という意味もあります。と考えると、このmake a passの意味は…一つの道、通るところを作る、になるかな?そしてその道をどこに作るかというと、at(「~のところで」)があるので、以下のような感じになるのでは…?
make a pass at me=私のところ(前)に道を作る=私に繋がる道をつくる=私と親しくなる=私を口説く
これが正しいかどうかはわかりません。でも、そんな感じと思って覚えられるならそれはそれでいいのでは…(無責任?)。是非この表現覚えてくださいね。ついでと言ってはなんですが、これと同じような意味の表現がもう一つあります。以下を見てください。
Are you coming on to me?
(私を口説こうとしてるの?)
ここで使われる動詞(句動詞)は、come on toです。意味はmake a pass atとほぼ同じで、「(異性に)誘いをかける」、「色目を使う」(ちょっと古い言い方ですが…)、「口説く」ということです。Come on.自体は会話でよく聞きますよね。
「来なさい」「さあ、早く来て」「早く、早く」「元気出せよ」「冗談じゃないよ」「まさか」「そんなばかな」など、相手に(時には自分に)なんらかのハッパをかける時に使う言葉ですね。comeは「来る」、onは「(状態が)続く」といった意味合いを持っていることから、come onで「出てくる」「進む」という意味にもなります。すべての日本語訳には何となく共通した感覚がありますよね。
そして、そこにtoが付くとその方向性が明確になって、「誰々に(to)近づいて進んでくる(come on)」となり、come on to someone(誰か)で、「誰々に誘いをかける、口説く」という意味になるわけです。
では、今回の表現を以下の会話で確認してください。Here you go!
(at the bar)
Andy: Hi! Good evening. Are you alone?
(やあ!こんばんは。お一人ですか?)
Judy: Well, sort of, at the moment.
(ええ、まあ、今のところは。)
Andy: Good. My name is Andy.
(それはよかった。僕はアンディと言います。)
Judy: Hi, Andy.
(ハイ、アンディ。)
Andy: Waiter! Would you give her a glass of wine?
(ウェイター!彼女にワインを一杯ね。)
Judy: No, please.
(いいわよ、そんなことしないで。)
Andy: Come on. Just a glass of wine.
(いいじゃないですか。ワイン一杯だけですから。)
Judy: Okay, then. Thanks.
(そう、じゃあ。ありがとう。)
Andy: You are quite welcome. Do you like wine?
(どういたしまして。ワインはお好きですか?)
Judy: Sure.
(そうね。)
Andy: I have a collection of delicious wine ranging from the ones made in the early 1800s to the ones made in the late 1900s.
(僕は1800年代の初頭から1900年代の終わりまでに作られたワインのコレクションを持っているんですよ。)
Judy: That's wonderful.
(いいわね。)
Andy: Are you interested in tasting them?
(味わってみたいと思いません?)
Judy: I wish I could.
(できれば、そうね。)
Andy: (in a little voice) My house is near here and we can have a good time drinking wine…
((小さな声で)僕の家はこの近くでね。ワインを飲みながら楽しい時間を持てますよ…)
Judy: (in a loud voice) Excuse me. Are you making a pass at me?
(大きい声で)ちょっと待ってよ。私を口説いてるわけ?)
Andy: Oh, no. I just thought you might want to see my collection. That's all.
(いや、違いますよ。ただ、あなたが僕のコレクションを見たいかな~って思ってね。それだけですよ。)
Judy: Get lost. I am not interested. Oh, hi, Susan.
(消えてくれる。興味ないわ。あ、ハイ、スーザン。)
Andy: Nice meeting you, ma'am.
(お会いできて光栄でした。)
Susan: So, what's up, Judy?
(で、どうかしたの、ジュディ?)
Judy: The man who has just left was coming on to me.
(今出て行った男が私にちょっかい出してたのよ。)
Susan: Really? And what happened?
(本当?で、どうなったのよ?)
Judy: I told him to get lost.
(消え失せろって言ってやったわ。)
Susan: What a shame!
(もったいないわね~。)
Judy: What? Are you interested in the man like that?
(何言ってるの?あんな男に興味があるわけ?)
Susan: I ended up marrying Bob. Remember?
(結局ボブと結婚したじゃない。覚えてる?)
Judy: And you ended up dumping him for his affair. Remember?
(そして彼の浮気が原因で捨てたんでしょ。覚えてる?)
Susan: You are absolutely right. Waiter!
(確かにあなたの言う通りだわね。ウェイター!)
Waiter: Yes, ma'am.
(はい、何でしょうか?)
Susan: Do you know the man who was sitting next to her?
(彼女のとなりに座っていた男の人のこと、知ってる?)
Judy: Good grief.
(あきれた…)
まあ、時としてホントにlove at first sightで声をかけるってこともあるかも知れないので、みんながみんなAndyのような男とは限りませんよね~。あ、そんな行動(make a pass at/ come on to)を正当化しようとは、これっぽっちも思っていませんので念のため。でも、それもないと人類の生存は危ういかも…Oops!(ウープス=おっと!)Slip of the tongue.(失言です。)Okay. Then, see you in the next story, guys. In the meantime, have a good one! nao