半月くらい前、左手薬指の第一関節より上、つまり指の先のほうに、
ぷつんと、直径1ミリあるかないほどの小さなツブが出来た。
さわってみると、痛い。トゲが刺さっているような痛さだった。
何だろうと思いながらも、そのうち治るだろうと放置していた。
すると、すぐそばにまたひとつ、そしてまたひとつ…と、
同じ指先にそれが増え始め、やがて古いのはつぶれて皮がめくれ、
しかし、新しいものがまたぷつんと出来てくるという具合に、
その指先だけ奇妙なつぶつぶだらけとなり、異常な様相を呈してきた。
気がつくと、指の爪のほうの側にも、つぶつぶが出始めた。
ぐるりと360度、つぶつぶである。
なんじゃ、これは…?
お医者へ行かず、傷テープを貼りながらプールで泳いだりするものだから、
テープを外すと指先はふやけ、ずるりんと大きく皮がむけ、
むけた皮の中にもつぶつぶが出来、むけていない部分にも出来る。
放っておいて治るどころか、いくらでも悪くなっていくみたいだから、
昨日、妻に勧められるまま、隣接市にある初めての皮膚科へ行った。
診察室には、濃い目の化粧をした若くて綺麗な女医さんがいた。
医院とは思えない、なにか場違いな雰囲気が漂っていた。
患部の皮膚の一部をピンセットで引き剥がし、顕微鏡で調べてもらった結果、
「大丈夫です。陰性です。感染するようなものではありませんから」
ということであった。
「症状から見て、カンポウ、ですね」と、長い睫毛をパチパチさせながら、
美人の女医さんは、「汗泡」という文字を、メモ用紙に書いて見せてくれた。
副腎皮質ホルモン剤の軟膏を出してもらい、1日2回塗ること、
塗ってから1時間以上は水に濡らさないこと、などの注意を受け、
10日後に経過を見るのでもう一度来てください、ということで診察は終わった。
今朝も、朝一番に左手の薬指に軟膏を塗った。
多いめに塗ると早く治るような気がするので、コテコテに塗る。
だから、今こうしている時も、左薬指の先のほうはベタベタ状態だ。
パソコンのキーがこの指では打てないので、なんだか不便である。
左手の残りの4本の指も勘が狂って、入力がスムースにいかない。
わずか指1本が、これほどまでに全体の入力リズムを狂わすとは。
今日は 「禁酒1ヶ月達成!」 という記事を書くつもりだったけれど、
こんな調子ではちょっと無理なので…
今日はこれで店じまいです。
どうも、お愛想なしで。
ではみなさん Have a nice weekend !