なつかしい昭和の歌謡曲の話の続きですが…
一昨日、民放で「木曜8時コンサート・2時間スペシャル」という番組があった。
これも、昭和の歌謡曲のオンパレードだった。
モミィがお風呂に入るまでの10分間ほど、それを一緒に見ていたのだけれど、
画面に秋元順子がキンキラキンの衣装で出てきて歌い始めた。
それをじっと見ていたモミィは、
「この人なぁ…」と、何かを言いかけた。
「どうしたん? この人が…?」と僕が次の言葉を待つ。
すると…
「お洋服はきれいけどな、顔がなぁ…」と言ったのだ。
6歳の女の子にしてはちょっと「不謹慎な」発言である。
ここはきちんとモノの言い方を教えなければならない。
「あのなぁ」と、ボクは秋元順子をフォローする。
「この人はな、もう64歳やから、しゃ~ないねん」
…何のフォローにもなってませんがな。 とほほ。
そのあと、和服姿の石川さゆりが出てきた。
それを見てモミィは、
「あ、この人はいいわ」と言った。
何がよくて何が悪いのやら…
どうやらモミィは、顔と衣装とのバランスが気になるようだった。
それは、たぶん、大好きなプリキュアの影響かもしれない。
プリキュアの女の子たちも、キンキラのコスチュームだ。
キンキラのプリキュアたちは、十代の女の子である。
だから、キンキラを「熟年」が着ると、モミィから見て不思議なのだ。
そして…
その次に出てきたのが、なんと、山本リンダだった。
例によって露出度の高い大胆な衣装で、舞台狭しと踊りまわり、
「♪ あぁ、どうにも止まらない!」と熱唱した。
モミィはそれを見て目を丸くし、あ然とした表情で固まっていた。
そして立ち上がって、妻が待つお風呂の方へトコトコ歩きながら、
「ヘンなヒトやなぁ、ヘン過ぎるわ~」 とブツブツつぶやいていた。
今年で60歳の還暦を迎えた山本リンダだが、
この迫力、このアクション、そしてこの大胆さ!
自分もこれにあやかりたいものだと思いながら見ていたが、
モミィの目には、単に 「ヘンなヒト」 としか映らなかったみたいだ。
ひょっとして、プリキュアに出てくる「悪の女王様」だと思ったのかもしれない。
あ~あ (ためいき)。
子どもの目は、厳しい。