わが家のモミィもテレビ好きで、子供向けアニメをよく見ているけれど、
最近はいくつかの大人向け連続ドラマも見るようになった。
特に彼女のお気に入りは、毎週土曜日午後9時から放映されていた
「掟上今日子の備忘録」というドラマだった(10月10日~12月12日)。
で、土曜の9時になると妻と寝室へ入り、それを見ていた。
掟上今日子というのを「何て読むの?」と僕が聞くと、
「おきてがみ・きょうこ、やで」と教えてくれる。
まあ、なんとも奇妙な名前ではある。
「ふ~ん、どんな物語なの?」と聞く。
この掟上今日子は職業は探偵だが、眠ると記憶が無くなってしまう。
だから、依頼人から持ち込まれる事件は、その日中に解決するのだ。
「めちゃ面白いで~」とモミィが言うので、何度か見た。
資料を読んでいる掟上今日子こと新垣結衣が、ウトウトしかける。
そこへイケメンの岡田将生がやってくる。
「お願い、私のほっぺをつねって」と掟上今日子が叫ぶ。
眠ってしまうと記憶が消えるので、眠るわけにはいかない。
そこで、イケメン岡田クンに頬をグネグネしてもらい、
何とか眠らずに資料に目を通し、事件を解決に導く…
…というようなシーンが印象に残っている。
大事なことは忘れぬよう、体中に書きまくる掟上今日子。
「ねっ、おもしろいでしょ!」とモミィがうれしそうに同意を求める。
ふ~む。眠るとすべての記憶が無くなるって…どんなんだろう?
いろいろと想像してみたが、よくわからないなあ。
めちゃくちゃ困ることだけは確かだろうけど。
ところで、先週、妻と夜の散歩がてら、
レンタルビデオ店のツタヤへ寄った。
もう長いこと、レンタルはしていないし、会員証も失っていた。
最近はテレビのBSも古い映画ばかりで、見たい映画も減ってきた。
そこでこの日改めて会員証を作り、またこれから借りることにした。
店内をウロウロしたあと、新作コーナーで見つけた
「リピーテッド」というミステリー映画を借りた。
去年、公開された映画で、なかなか面白そうだ。
僕の好きなニコール・キッドマンが主演だが、
その紹介文を読むと、これがまた…
眠ると消えてしまう記憶
“昨日の私”からのビデオメッセージ
~その犯人を知るのは私だけ
というものであった。
「眠ると消えてしまう記憶」とは…
まるで「掟上今日子」ではないか。
そして期待に胸を膨らませ、DVDを見た。
クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、
事故の後遺症で、毎朝目覚めるたびに前日までの
記憶が失われてしまうという記憶障害を負っていた。
だから毎朝、ベッドの横に知らない男が寝ているのに驚く。
「あなたは誰?」と身構える彼女に、
「君の夫のベンだ」とやさしく答えるベン。
ベンは、そんな彼女を献身的に支えている。
ところがある日、ベンの留守中に一人の男から電話があった。
男は、クリスティーンの治療に当たっている医師だという。
毎日、夫のベンの留守中に電話をし続けているのだと言う。
もちろん、昨日までの記憶がない彼女にはわからない。
その電話の男は、彼女にある「秘密」を教える。
その秘密とは、
「あなたはこれまで毎日の出来事を、映像日記で撮影してきた」
というもので、そのカメラのような映像日記の隠し場所を教える。
電話の男の指示で、どこかの引き出しの中から映像日記を見つける。
その自分の映像日記を再生したクリスティーンは、あっと驚いた。
記憶障害の原因が、誰かに襲われて瀕死の重傷を負ったことだと知る。
夫のベンは「君は事故に遭って記憶障害になった」と言っていたのに。
夫が言っていることと相反する医師の言葉。
一体誰を信じればいいのか?
クリスティーンは『昨日の自分からのメッセージ』を頼りに、
謎を追っていくが、そのたどりついた真実は…
…という感じの映画で、ついつい「掟上今日子」が浮かんでくる。
どちらもまわりに2人の男がいて、1人は信頼できる男で、
1人は彼女の記憶障害を利用してだます悪い男という設定も同じ。
映画全体がちょっと辛気臭くて、見ている僕が居眠りかけた。
おっと、居眠ったら、それまで見た映画の記憶が無くなるぞ~
な~んて思いながら、ほっぺたをツネりながら最後まで見ました(笑)。
映画が終わっても、結局何だったのか…?
ラストシーンも「えっ、これで終わり?」みたいで、
よくわからずじまいでした。
一緒に見ていた妻も、
「『掟上今日子』のほうが、ラストが決まっていた」
…と言ってました。
まぁ、感想は人それぞれですから、
興味のある方は、予告編をどうぞ。
これを見れば面白そうですけどね。
この画面の、左側の上から2番目、
「TRAILER」をクリックしたら予告編が出てきます。