最近、小川有里さんという人が書いた「おばさん事典」というのを図書館で借りて読んだのですが、思わずクスッと笑ったり、「あははっ」と声を上げて爆笑したりと、久ぶりに笑わせてくれる本でした。
女性は、娘の時代を卒業すれば、あとは長〜い長~いおばさん時代が来ます。そんなおばさんのホンネや行動を描く楽しい一冊です。
おばさんもだんだん歳を取ると耳が遠くなる。
おばさんが電車に乗ったところ、車内アナウンスが、
「この電車は〇〇行きの『くつう電車』です」と言った。
「なに? 苦痛電車!」と首をかしげてよく聞けば「普通」電車だった。
天気予報では「男性諸島は午後から雨です」と。「えっ、男性諸島?」
よく聞くと「南西諸島」だった。
お店で店員さんが「はい、おさわりひとつです」と聞こえてビックリしたら、
「おかわりひとつです」だった。…とかね。
夫も耳が遠くなり、一緒に行ったスーパーで「ササミを買うわ」と言うと、
「なに? タタミ(畳)を買ってどうするんだ」とか、
「接骨院に行ってきます」と言うと「はぁ? セックス院だと!」
そんな会話が出ていましたが、これは人ごとではありません。
僕だって「積水ハウス」を「セクシーハウス」と聞き間違えたし、
天気予報で「秋の寒冷前線」というのが「悪の寒冷前線」と聞こえた。
さらに自分でも思い切り笑ってしまったのが、ある商業施設の場内放送で、
「ただいま、サルのメイクアップフェア開催中でございます」と聞こえた。
「なんじゃ、それは?」とアタマが混乱。しかし本当は「サル」ではなく「春」、つまり「春のメイクアップフェア」だったのです。
こんな聞き間違いをするとはねぇ。
耳がおかしいというより、アタマがおかしいですね。
トイレの水洗用のボタンがわからず、間違って非常用ボタンを押した話などはよく聞きます。でもこれはおばさんに限らずおじさんも同じですけどね。
また、お医者さんに行ったら服の上から聴診器を当てられたというおばさん。
「若い女の子なら服をめくって聴診器を当てるのに、なんで私は服の上からなのよ」
いろいろあるんですね~
「干していた下着を盗まれたんだけど、20歳の娘のは盗まれたのに、あたしのは盗まれなかったの」な~んて話も載っていましたっけ(笑)。
そして、これは大阪のおばちゃんに多い傾向ですが、電車の中でワイワイがガヤガヤと大声で話し、周囲の迷惑も顧みずアハハッと大笑いする。こういうおばさんたちには注意するのも怖い。ある若い女性が著者の小川有里さんに「こんな場合、どうすればいいですか?」と聞いたところ、小川さんの答えは「どうしようもありません。元気全開のおばさんたちにかなう人はいませんから」と答えたそうです。
ホント、おばさんたちは元気全開です。僕も数年前まで通っていたスポーツジムのプールで顔見知りになったおばさんたちの元気全開ぶりを、この目で見てよ~く知っています。そのエネルギーはおじさんたちをはるかに上回っていました。
さて、
この本で、さらに大笑いしたおばさんの話がありました。
今も思い出してはガハハ~ッと笑っています。
その話は次回にしま~す。