昨日の小川有里さんの著書「おばさん事典」の続きです。
一人のおばさんが、皮膚科の医院へ行った時のこと。
名前を呼ばれて診察室に入ると、医師がおばさんを見て、
「え~っと、あなたの悪いところは、顔でしたか?」
と言ったというのです。
悪いところは、顔だって?
ガ~~~~~ン。
おばさんはあまりのショックで声が出なかった。
無言のまま「はぁ?」という表情で医師を見た。
すると医師はカルテを見て、
「あっ、ごめん。顔じゃなく足でしたね。水虫でしたね」
と言い直したということです。
(またまたガ~~~~~ン)
おばさんは、
「あなたの悪いところは、顔でしたか?」
と医師から言われた瞬間、ムカッとしました。
「ケンカ売ってるんかい!」と思ったほど。
で、診察を終えてから、受付の女性にそのことを話すと、その女性は、
「最近、顔のシミ取りの患者さんが多いので先生も勘違いされたのでしょう」
と言って、慰めてくれたそうです。
「フン。何の慰めにもなりゃしないわ!」
と、おばさんはその後ずっと家族や知人にぼやき続けたそうです。
これが昨日ご紹介した、小川有里さん著「おばさん事典」に載っていて、僕が大笑いしたエピソードの一つです。
それにしてもねぇ。
いくら顔のシミ取りの患者が多いといっても、確認もせずいきなり、
「あなたの悪いところは、顔でしたか?」と言ってしまうのもねぇ。
お医者さんもお医者さんですけど。
ま、毎日大勢の患者さんを診ている医師としては、別に何も考えず機械的にそんな言葉が口から出てしまうのかも知れませんが。
でも例えば、もし僕が頭痛がひどくて内科の医院に行った時、
医師から、
「え~っと、あなたの悪いところは、頭でしたか?」
な~んて言われると、やっぱりショックですね。
誰がアタマ悪いねん! と言い返したいです(笑)。
そのおばさんも、そのとき、
「この顔の、どこが悪いねん!」
と、叫んでやったら、よかったのにね~