僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

 あぁ、高橋…

2008年03月10日 | スポーツの話題

いくらなんでも30キロまでは先頭集団に入っているだろうと思った。
いくらなんでも2時間30分は切るだろうと思った。
いくらなんでもテレビ中継中にはゴールするだろうと思った。
それが…。

5キロの給水のときに自分のドリンクを取るのに失敗した。
水を取って飲みにくそうに口に運んでいた高橋を見て、変だな、と思った。

民放のマラソン中継は、やたらとCMが入るのでわずらわしい。
特にレースがまだ動かない(と予想される)前半は、CMを入れまくる。
サッカー中継では試合中はCMを入れないのに、マラソンではお構いなく入れる。
マラソンだって、中断されず見続けたいと思うのに、前半はCMだらけだ。
本当に、レースに割って入るCMはイヤだなぁ…と思っていた矢先である。

そのCM中に、高橋が遅れた。

だから、彼女が遅れていく瞬間は、見ることができなかった。
CMが終わったあと、アナウンサーが「大変なことが起こりました」と絶叫。
「高橋が遅れ始めました…」だと。
映像は、すでに先頭から数10メートル遅れた高橋を映し出していた。

9キロ地点から早々と遅れた高橋だが、あれでよく最後まで走ったと思う。
普通、これほどの選手なら、棄権するところであろう。
ここは、心から拍手を送りたい。

昨日の朝、実は高橋が楽しみ…というより心配な気持ちの方が強かった。
昨日も書いたけれど、
「どこか、身体に故障を隠しているのではないか?」
…という心配が、僕のどこかにあった。
レース前の彼女のインタビューにも、何かを含んだような空気が感じられた。

去年、膝の手術をしたことが、レース後に明かされた。
スタミナは回復したが、スピード練習が間に合わなかった、という。

レースは21歳の中村が初マラソンVをなしとげた。
2位の尾崎も同じく初マラソンだった。

時代の流れや世代交代をというものを、ひしひしと感じさせるレースだった。

レース後の記者会見。
高橋の、いつもと変わらぬ笑顔が、かえって痛々しく見えた。
 

 

 

 

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