同じにおいを感じ取る、という意味において。
同じ動物の匂いがする、という意味合いにおいて。
私とあなたは、対極にいるんだろうなという気がしてる。
それは、もう本当に最初のころから思っていて。
趣味嗜好の違いは、如何ともしがたい。
なのに。
・・・というか。
だから。
・・・というか。
自分でも不思議なほど。
私はあなたに惹かれ、魅せられ、引き寄せられるんだよ、すばる。
何かが。
心のどこかで。
何かが。
あなたを見るたび、知るたび、かすかな音をたてる。
言葉では説明できなくて。
明確には答えられなくて。
だからこそ、堕ちたと表現してきたわけだけど。
ねえ、すばる。
あなたを追えば追うほど。
私は、あなたを見失いそうになる。
触れたいと願うたび、
来なくてもいい、と突っぱねられる気がする。
少しずつ渇いていくダムに、
どれほど違う音を導水しても。
満たされるのは一瞬でしかなく。
どれほど楽しくて、どれほど満足して、
どれほど満ち足りた時間と音を体に取り込んでも。
「渋谷すばる」。
あなたの歌と声でしか満たせない場所がある。
あなたに同じにおいを嗅ぎ取る人が羨ましく想いながら、
それでも、真逆にいる自分を変えられない。
私に足りないものを、欠けてるものを。
あなたが埋めてくれる。
それは、私の、拠り所なのかもしれない。
そんなことを。
The LadyBirdの新曲リリースイベントの、一回目と二回目の間に思っていました。
申し訳ないことです。
小さなライブハウスで、
手の届きそうな距離で。
生のドラムと声で、私の身体の中心に音をたたき込んでくる姿は。
それだけで、とても魅惑的。
嫌いな音や響きがなにひとつない、その空間は。
とても心地よくて。
ゆるやかに、
激しく。
馴染んだ音域と、叩きだされるリズム。
身体にまとわりついていた邪なものが、削ぎ落とされて。
ふわっと軽くなる気がする。
それはきっと。
形こそ変わったけれど、
もう何年も。
ずっと見てきた姿に対する、安心感からくるものかもしれない。
生み出されるものに対する、無条件の許容。
それが私の中から消えない限り。
私はきっと、彼らの場所へ行きたいと願うんだと思う。
もしよければ。
お時間に都合がつけば。
TheLadyBirdの音に触れてみてください。
まだ粗削りな。
未完成な、ある意味、弱い彼らだけれど。
音の温かさは、きっと感じ取っていただけると思います。