★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

滝川の魚  シマヨシノボリ

2011-07-08 | 自然観察(魚)

2日に原田小PTA主催の滝川清掃活動&水生生物観察会が、鎧ヶ淵親水公園で開かれました。
前年度までは職員として講師のようなものをやっていましたが、今年度は異動したので富士市環境アドバイザーとして参加しました。
そこで捕まえたシマヨシノボリです。



ヨシノボリにはいくつかの型が知られていましたが、最近になって種として分けられました。
以前は「横斑型」と呼ばれていたものがシマヨシノボリです。えらぶたにミミズのような模様があるのが特徴です。
さらに、胸びれの基部に三日月のような斑紋があること、尾びれの基部の斑紋が「く」のようになっていることなどが特徴です。



頭部をアップにしてみました。
けっこうふくよかな顔をしていますね。

ダイサギの群れに会いました

2011-07-07 | 自然観察(鳥)

浮島ヶ原の田んぼの中でダイサギの群れに会いました。
群れで移動しているようです。



盛んに頸を伸ばしています。
おまけに正面顔が撮れました。
ダイサギを正面から見ると、頸がこんなに細いんですね。

よく見ていると、いろいろな動きをしています。



一瞬ですが、まぶたを閉じているようですね。



それにしても、骨が折れているんじゃないかと思ってしまうほどの頸です。
このように頸を曲げている時もありますが、伸ばしていることも。



稲の間を歩きながらエサを探していました。



時折、このように頸を伸ばしている姿も見ます。
何をしているのでしょうね。


夏羽になりつつあるダイサギ

2011-07-06 | 自然観察(鳥)

稲が伸び、緑がきれいな田んぼでよく見かける白鷺のなかで、一番大きなダイサギ。
冬羽から夏羽に換羽しつつあります。
といっても、白い羽毛は同じで変化がありません。
そのかわり、くちばしの色が変わります。
これは、まだ冬羽の状態。くちばしが黄色です。



夏羽に換わっていくと、くちばしは先端から黒くなってきます。
それと同時に、眼のまわりがエメラルドグリーンになってきます。



夏羽になると、くちばしが完全に黒くなり眼のまわりのエメラルドグリーンも濃くなります。

この変化は個体差があるので、同じ群れの中でも様々な状態の個体が見られます。
田んぼでダイサギを見かけたら、よくくちばしを観察してみてくださいね。

丸火の森の中でコミスジに会いました

2011-07-05 | 自然観察(昆虫)

丸火自然公園にある富士市立少年自然の家の駐車場には、ヒメシャラがあります。
そのヒメシャラに花が咲くと、ジャコウアゲハが多数やってきます。
その中にコミスジが混ざっていました。



林床に下りてきた時にパチリ。
翅に3本の白い筋があるのが、ミスジチョウの仲間。



ミスジチョウ、ホシミスジ、コミスジの3種がよく見られます。
よく似ているチョウですが、白い筋の1本目で見分けます。
1本目が、下の筋と繋がらずに分離されているのがコミスジの特徴です。

タテハチョウの仲間なので、グライダーのように滑空して飛びます。
この日も、ヒメシャラのまわりを滑空する様子を見ることができました。

ししどて学級の自然観察で、ヤマガラに出会いました

2011-07-05 | 自然観察(鳥)

6/25に自然観察の講師をやった「ししどて学級」。
自分が担当したグループで丸火自然公園内を歩き回って、少年自然の家へ帰る途中、子どもから「なんかサクラの木から鳴き声がする」という声が。
確かに近くでさえずっているので、よくよく葉の隙間から覗いて探してみると、ヤマガラでした。



おや、こちらに気付いたかな?
丸火のヤマガラは人なつっこくて、こちらが静かにしていれば、かなり間近までやってきてくれます。



大きく口をあけてさえずっている様子が観察できました。
10人以上で眺めていましたが、一向に逃げる気配なしでした。



ちょっと飛んで、見えやすい幹にとまってくれました。



ここでも、ふたたびさえずってくれたので、じっくり観察できました。



幹にたたずんで何を想っていたのでしょうね。

ずっと観察していたかったですが、集合時間が迫っていたのでその場を離れました。
1年を通して、この森で一番よく見られる鳥の1つなので、また会いに行きたいと思います。

午後2時45分の花 ミズオトギリ

2011-07-04 | 自然観察(植物)

浮島ヶ原自然公園の木道沿いで、ミズオトギリが咲き始めました。
この花、午後2時45分を過ぎると開花し、午後3時頃が見頃になるという変わった花です。



ピンク色の花弁がかわいいですね。
おしべが3本1セットで、3セット合計9本あるのがわかります。
1日に1~3個咲き、日が暮れる頃には閉じてしまう儚い花でもあります。



茎のてっぺんに咲くことが多いです。
なので、小さい花ですが上から見ると目立つ花です。



または、葉の根本に咲きます。
こうして見ると、小さい花ですね。
上にはつぼみも見えます。

これから秋にかけて少しずつ咲いていきます。
秋には、実や茎が紅葉して、また違ったイメージになります。

今年もチョウトンボに会えました

2011-07-03 | 自然観察(昆虫)

浮島釣り場公園(通称めがね池)の奥にある赤どぶ池で、今年もチョウトンボに会うことができました。
昨年は6/19に飛んでいましたから、約2週間遅れです。



池の中に刺さっているササにとまっていました。
今日はここがお気に入りらしく、飛び立ってはまた戻ってくるという行動を繰り返していました。



光線の当たり方で翅がメタリックに輝きます。
この色がとても美しいです。

今日は3匹飛んでいる姿を確認しました。
これからもっと羽化してくると思います。個体数が増えれば、もっと近くで撮影できるのではないかと思います。
今年も乱舞が見られるかな。

丸火で見つけた花 -ユキノシタとイチヤクソウ

2011-07-03 | 自然観察(植物)

先週の土曜日ですが、富士市立少年自然の家主催の「ししどて学級」の自然観察に、講師として行ってきました。
まぁ、講師と言っても子どもたちと歩いて知っているものを教えることぐらいしかできませんが。

丸火自然公園の中には、あまりこれといった花がない時期ですが、道ばたでたくさん咲いていたのがユキノシタ。花の形がおもしろいようで、興味深く見ている子もいました。
「葉を天ぷらにするとおいしいよ」と教えたら、「葉っぱを天ぷらにできる草!」と覚えた子もいました。そうやって覚えることもいいと思います。



別のところでは、イチヤクソウがひっそりと咲いていました。
かわいい花ですよね。
これは菌類と共生する半腐生性の植物。
利尿効果のある薬草でもあり、中国では避妊薬として使われたとか。どうやって使ったのやら…。

ホテイアオイの花が満開です

2011-07-02 | 自然観察(植物)

この間、たまたま見つけた浮島ヶ原のため池。
トンボがいるかなと覗いてみたら、池の岸を埋め尽くすホテイアオイが一斉に花を咲かせていました。
富栄養化して葉が大きいためか、花もだいぶ豪華です。



近づいてアップを撮ってみました。
今、ホームセンターなどで売っていますが、野外の状況を知っているといかに貧弱なものが売られているかがよくわかります。とてもじゃないけど金魚鉢には浮かべられないサイズですよね。

ホテイアオイは南米原産の帰化植物。
たしかにこの花はラテン系かも。

世界中で増えており、水路や運河を埋め尽くしてしまうこともしばしば。
それで、ついたあだ名が「青い悪魔」。確かにこの状況を見ると、ちょっと恐ろしくなってきます。
IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」の1つでもあります。
あまり増えすぎないようにしていきたいですね。

暑い中、ハラビロトンボは必死です

2011-07-02 | 自然観察(昆虫)

ヨシ原の縁では、ハラビロトンボが縄張りを巡回しています。
縁に沿って飛びながら巡回する様子が観察できます。



羽化した直後は、黒っぽい体色ですが、成熟してくると青白く粉をふきます。
見た目は、寸胴のシオカラトンボといったところでしょうか。
時々草にとまって休みます。そしてまた巡回のために飛び立っていくことを繰り返していました。
で、そこにメスがやってくるとつかまえて交尾をするそうです。その行動をぜひ見てみたいなと思っています。



シロバナサクラタデの葉で一休み。
オスの縄張りは重なっているので、オス同士が出会うと小競り合いがあります。
そのためか、翅が欠けているオスも見かけます。



真上から見ると「ハラビロ」であることがよく分かります。
小柄なトンボですが、見ているとおもしろいトンボです。