釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

花の競演

2013年04月10日 19時46分16秒 | 四季の花
いよいよ東京桜の旅も終わりに近づいています。

23区のトリを勤めるのは、中央区、浜離宮恩賜庭園の桜。



カンザン、フゲンゾウ、イチヨウ、スルガダイニオイなどが咲き誇っていました。



樹形がいいカンザン



ほんのり香るスルガダイニオイ

中には名前のわからない桜がありました。

係りの方に聞いても不明、調べなければ…。

さて、牡丹園ではボタンが開花し始めていました。





日本では花王は桜、中国では牡丹、主役交替ですかね。

そして亀戸では藤が咲き始めました。

今年は早いぞ!!





ゴールデンウイークまで持たないかも。

まさに春、花の共演です。

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枯れる桜、植えられる桜

2013年04月09日 22時15分48秒 | 四季の花
今年は震災のあと萎えていた桜を見たい気持ちが少し復活したようです。

あれから二年、今年は三年ぶりに行く場所も多くて、驚かされることがあります。

昨日出向いた国会前庭では悲しい出来事がありました。



上の画像の「オモイガワ(思川)」がなくなっていたのです。

案内版と切り株を残して・・・・・・・。

大きく切れ込みの入った可愛い桜だったんですが・・・・。



こちらは新宿御苑の「ベンドノ(弁殿)」。

昨年の画像なんですが、新宿御苑のHPには「枯死」と書かれています。



こちらは、東京国立博物館の「ギョイコウ(御衣黄)」

だいぶ怪しかったのですが、今年行ったら木がありませんでした。

桜も生きもの、儚いですね。

そんな悲しいこともありますが、最近はあちらこちらで新しく桜も植えられています。

ここ数年で桜の名所になった六本木ヒルズやミッドタウン。

今年目立ったものでは、東京スカイツリー。

いろいろな桜が植えられています。



また、議員会館と議員会館の間の山王坂。

議員会館が新しくなったので街路樹が植えられましたが、それが桜。





スカイツリーも山王坂も植えられているのは「アマノガワ(天の川)」

箒状に枝が伸びて横に広がらないので最近はやりの桜です。

そして最大の特徴は、桜なのに上を向いて咲きます。

数年後には立派な桜並木になっているでしょうね。

楽しみです。


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灌仏会・・・甘茶

2013年04月08日 21時03分50秒 | 季節
今日は灌仏会、花まつりです。

やさしくいうと、お釈迦様の誕生日。

ほかにも仏生会(ぶっしょうえ)浴仏会(よくぶつえ)降誕会(こうたんえ)竜華会(りゅうげえ)花会式(はなえしき)などいろいろな呼び方があります。

花まつりは明治以降の呼び方だそうです。

釈迦(ゴータマ・シッダッタ)は現在のネパールのルンビニで、母の右の腋の下から生まれたといわれています。

そして生まれてすぐに右手を上げて天を指し、左手を下げて地を指して、真っすぐに立ち、七歩進み、「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 我当度之」といったとか・・・・。

その時、天から2匹の龍が降り、甘露(かんろ)の雨をふらせたといいます。



花まつりで、甘茶をかけるお釈迦様の像は生まれたときの再現をしているわけですね。

お釈迦様の入っている花御堂は、生まれたルンビニの花園を、甘茶をかけるのは龍の甘露の雨を表しているのです。

灌仏会は、今ではマイナーな存在になってしましたが、江戸時代までは、寺子屋は休みになり、公的機関も休みだったようです。

廃れたあたりにも、明治維新後の神仏分離や廃仏毀釈の影響があるのではないでしょうか。

国家神道を推し進めるのには、釈迦の誕生日は邪魔だったのかもしれません。

画像は、寛永寺の両大師の花御堂です。

そばには甘茶の自動給茶器が備えられていました。



ほんのり甘い・・・・甘茶。



これがその甘茶の正体です。

ユキノシタ科の植物なので、同じ科のアジサイに似ているでしょう。

花の時期も同じ頃です。(向島百花園で撮影)

まさしく天然の甘味料です。








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向島百花園

2013年04月07日 23時24分13秒 | お散歩日記/東京地名の話
久々に向島百花園にお散歩。

ここの庭園は、庶民が作ったお庭なので、ほかの大名庭園とは趣が一味も二味も違っています。

そんなところが大好きなんですがね。

たまたまボランィアガイドさんの説明時間に遭遇したので、お話をうかがいました。

お話では、ここのお庭が、明治の大洪水、空襲や戦後の混乱の二回も廃園の危機があったそうです。

伐採のノコギリの刃あとが残るイチョウの木の説明が心に残りました。

ほかにもいろいろな植物の説明も興味深くお聞きしました。

園内のカンザンが満開でした。



そして牡丹が一輪。



季節は確実に進んでいます。

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香る桜

2013年04月06日 01時57分12秒 | 四季の花
桜の花でも芳香がする桜があります。

みなさんは桜餅の葉をご存知でしょう。

あの葉はオオシマザクラの葉を塩漬けにしたものです。

主な産地は伊豆半島の松崎町で全国の7割の生産があるといいます。

栽培農家は約200戸、栽培面積48ha、毎年5月から8月までが収穫期で、総生産量は50枚を1束にして500万束といいますから、その数は2億5千万枚。

半年から一年間塩漬けされて全国に流通するそうです。

日本人一人当たり松崎産の桜の葉を年間2枚食べている計算ですね。

桜の香料はこの桜の葉がもとになっています。

この香りはクマリンという物質だそうで、オオシマザクラに多く含まれています。

ですからオオシマザクラの葉を香料として使うのです。

また、ヤマザクラの中にも香りがするものがあるようです。

このように香りが高い桜は○○匂などという名で呼ばれています。

有名なのはスルガダニオイ(駿河台匂)



神田駿河台のとある屋敷の庭にあった桜だといわれています。

そして、ホソカワニオイ(細川匂)



旗弁があるので八重のように見えます。

木下を通ると桜餅の香りがしました。

名前の由来はわからないようですが、細川家に何か関わりがあるのではないでしょうか。

そして、ゴザノマニオイ(御座の間匂)



半八重咲きと紹介されたり、一重咲きと紹介されたりしていますが画像で見るとやはり旗弁があるのでしょうか一重には見えません。

御座の間という名前からは高貴なお方が絡んでいる桜なのかもしれません。

ほかにも静香(シズカ)など香る桜はありますが、どれも強烈な香りではなくそこはかとなく香るようです。

私自身も同じ木のところへ行っても香ったり香らなかったり微妙です。

香らなくても諦めずに鼻に集中してみてください。



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荒川堤五色桜(江北五色桜)

2013年04月05日 23時10分56秒 | お散歩日記/東京地名の話
今日は足立区にある都市農業公園にお散歩。

ここは交通の便があまりよくありません。

東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の西新井からバスに乗るか、赤羽から大回りしてバスで行くかしかありません。

でも、ここにやってきたのは、ここが現在八重桜といわれている里桜(交配種)の大部分のふるさとだからです。

以前に書いたブログを再掲載します。

里桜の由来を調べていると「荒川堤」にあった桜という言葉がよく出てきます。
そういう意味で「荒川堤」は里桜の原点のような場所なのです。

明治19年(1886年)、江北村(現在の足立区江北付近)では、荒川(現在の隅田川)の堤防の改修工事にあたり、堤防の補強などを目的として、78品種3000本以上の桜を植樹しました。

当時、染井村の桜専門の植木業者が、あまり根が張らず、樹高も高くならない里桜を移植したそうです。

それらの里桜は、白あり紅色あり黄色あり紫ありで、あたかも五色の雲がたなびくように見えたために五色桜と呼ばれ、花の時期にはたくさんの人が集まる桜の名所になりました。

しかし、この桜たちは、受難の歴史を歩みます。

大正2年(1913年)、荒川放水路(現・荒川)の開削で、隅田川上流の流路が大幅に変わり、部分的に放水路の堤に残った桜もありましたが、移植や補植を経ることになります。

それにもめげずに工事途中の大正13年(1924年)に国の史蹟名勝天然記念物に指定されます。

しかし、戦中戦後、戦災の被害があり、手入れが行き届かなかったり、材木不足で切られたりして、昭和20年代にはほとんどなくなってしまったそうです。

実は明治45年(1912年)、ワシントンに渡った桜はこの荒川堤の桜だったのです。
そのときの桜の種類が12種類3000本、荒川堤の桜の枝が台木に接木されたものだったのです。

昭和27年(1952年)、足立区と東京都の希望がかなえられ、桜たちの里帰りが実現します。残念ながらこのときの桜はすべて枯死してしまったようです。
さらに昭和56年(1981年)、700本あまりの桜が里帰りを果たし、足立区各所に植えられているということです。





江北村にあった名勝の碑と解説版

江北村は、現在の都市農業公園よりも下流になります。

現在の都市農業公園には32種類82本の里帰り桜が植えられています。

まさしくいろいろな色です。



ホソカワニオイ(細川匂)・・・・白
ほのかに香りのする桜です。



ウコン(鬱金)・・・・緑・黄色
薄い緑から黄色、そして少し赤みがかった色に変化します。

濃い緑にはギョイコウ(御衣黄)があります。



スジャク(スザク・朱雀)とヒグラシ(日暮)・・・・桜色



ヤエムラサキザクラ(八重紫桜)・・・・紫

などいろいそな桜を見ることができます。

正しく五色桜です。

今日は天気が良くて汗ばむ陽気。

今年はどの桜も開花が早いようです。

桜を見たあとは鹿浜橋を渡って対岸を北上して岩淵水門までお散歩。

本当に初夏のようでした。






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珍しい桜たち

2013年04月04日 19時01分18秒 | 四季の花
今日は珍しい桜をたくさん見ました。



寛永寺両大師のミクルマガエシ(御車返し)

一重と八重が同じ木に咲く桜です。

貴人が乗っていた牛車を戻して一重か八重か確かめたというのが名前の由来だそうです。

今年は開花が早く盛りは過ぎていましたがボリュームのある木です。



東京国立博物館のヨシノシダレ(吉野枝垂)

こちらも盛りが少し過ぎた感じでしたがまだまだ綺麗です。



同じく東博のヒウチダニキクザクラ(火打谷菊桜)

菊咲きという花弁の多い桜の中では早咲きだそうで満開です。(菊咲きは今月半ば過ぎが見頃です。)

東博には何度も来ていますが、今回初めて発見。

火打谷の名前はこの桜の原木がある石川県林業試験場の所在地の名前だそうです。



皇居東御苑のカスミザクラ。

この桜は交配種ではなく自然界に存在する桜です。



ウスゲヤマザクラ(薄毛山桜)

葉柄に毛があるヤマザクラでそれ以外は普通の山桜と同じだそうです。

山桜は楚々として私個人として好きな花です。



東御苑のショウワザクラ(昭和桜)

ソメイヨシノの実生から生まれた桜だそうです。

背が高く、花もソメイヨシノより小ぶりです

東御苑以外では見かけません。(小石川植物園にあるそうです。)

皇居だから昭和天皇に関係があるのかと思いましたが、そうではないようですね。



最後はアズマニシキ(東錦)

里桜(園芸品種)です。

八重咲きの中では早咲きでただいま満開です。

荒川堤がふるさとの桜のようです。

さて今日はこの辺りで…。





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日暮里、谷中、上野桜木あたり

2013年04月03日 18時06分27秒 | お散歩日記/東京地名の話
東京さくら巡りの旅、後半戦の始まりは朝から強い雨に風。

雨が上がった夕方近くに出発。

そういえば台東区の桜はバスの中からしか見ていない。

じゃ台東区へ行きますか、ブログ検索でも一番多い谷中へ。

ついでに日暮里。

ということで西日暮里下車で、谷中方面へ散歩スタート。

諏訪台通りを南へ。

諏方神社のソメイヨシノはほとんど散って、その先の養福寺はソメイヨシノから八重桜に主役が変わるところです。



日暮里駅近くの本行寺のベニシダレザクラは満開、綺麗です。

谷中墓地にはいるとソメイヨシノはほぼ終わり、ウコン(鬱金)が咲き始めていました。

天王寺のエドヒガンのシダレも花は終わり、境内ではハナモモが盛りです。

谷中霊園のなかで満開の桜を発見。



色と今の時期からいってチョウシュウヒザクラ(長州緋桜)ではないかと…。

谷中霊園から寛永寺本坊の裏の墓所へ。



常憲院勅額門のそばにあるベニシダレザクラが満開でした。

国立博物館の裏から両大師へ。

5時すぎていたので境内に入れません。

見事なミクルマガエシ(御車返し)はまた次回。

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遅咲きの桜たち

2013年04月02日 22時29分00秒 | 四季の花
冷たい雨が降っています。

この雨でソメイヨシノはその使命を終えるでしょう。

それに代わって花を咲かせるのが遅咲きの桜たちです。



これはセンダイヤ(仙台屋)、高知の仙台屋という商家にあったのがその名の由来だとか。



こちらはアマノガワ(天の川)、桜では珍しく上を向いて咲きます。



そしてフクロクジュ(福禄寿)、画像は新宿御苑のフクロクジュですが見事な樹形をしています。

雨が止んだらまた桜めぐりの日々です。
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桜舞うさくら坂、そして古墳の街

2013年04月01日 22時57分40秒 | お散歩日記/東京地名の話
サクラをめぐる東京散歩、東京23区制覇を狙っておりますが、残すは中央区・大田区・世田谷区となりました。

というわけで今日は南の2区へ出発。

まずは行ったことがなかった大田区さくら坂へ。



あの福山雅治の「桜坂」の舞台だとか・・・・・。

ソメイヨシノはハラハラと散って綺麗です。

でも、木を撮影すると萼の赤が目立ってあまり綺麗じゃない。

ここは旧中原街道沼部大坂という切通しだったとか。

多摩川方面に大きく下っています。



下った先には六郷用水の水路、花筏が美しい。



さくら坂下の東光院にはキクモモが咲いていました。

六郷用水を遡って、東急多摩川駅から多摩川台公園に。

このあたりは荏原台古墳群の中で田園調布古墳群といわれる古墳の多い場所です。



その数は54基、地図を見ていると田園調布4丁目なんかは古代の墓地の中にできた町。

住んでいて大丈夫なのだろうか。

そこかしこに古墳の跡がある。

そして多摩川台公園は桜の名所。



まだ大丈夫。



尾山台の傅乗寺では、五重塔にシダレザクラとシャクナゲとモミジのコラボ。

そして、最終目的地は九品仏浄真寺。





そろそろ桜はソメイヨシノから里桜へ。

カンザン(関山)が咲き始めていました。

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