「福家警部補の挨拶」第2話の感想

「福家警部補の挨拶」第2話の感想。

第1話は、冒頭に「オリエント急行殺人事件」のモチーフになったリンドバーグ家誘拐事件を出してきた。そういう名作ミステリーの元ネタ的な実在の事件を出してくる（例えば「悪魔が来りて笛を吹く」の元ネタの帝銀事件）のかと思ったら違った。

石松警部の存在意義がまったくない。単にジャニーズ系をキャスティングしたかっただけじゃないのか？ それなら稲垣を二岡役にすればいいじゃん。永作博美のNHK版の二岡は小泉幸太郎だったらしいので、ルックスが悪くなくてもいいのだ。

まあ、柄本ジュニア2号も味があっていいけどね。

今回の殺人は突発系。鈍器で撲殺したのを風呂に沈めて転倒による事故に見せかける。窒息の前に打撲で死んでると判明するかと思ったら、そのままだった。そうだとしても手掛かりにはならないが、検死甘いなと思った。

コロンボより犯人特定＞食らいつきまでが早い。時間が短いからか。石松とのやり取りを削って、浮いた時間を現場の話に振ればいいんじゃね？

着ぶくれした福家が真面目くさった顔で仁王立ちしてて笑った。檀れいがやるからギャップが面白いんであって、他の女優なら、ただもっさりしたキャラになってしまう。檀れいの演技も含めてこのドラマは評価が割れてるらしいが、僕は福家＝檀れいは面白いキャスティングだと思う。

最後の罠は、なかなか鮮やかだった。ブローチの大きさから、跳ねた風呂の水が付着してるか微妙なので罠を仕掛けたというのも合理的。二つとも手に持ってたから取り違えた、と言えば逃げられなくもなかったので、そこは突っ込まれないような演出を入れてたら、もっとよかった。

被害者が嫌われもので、同情の余地がある殺人なのに、福家が最後に犯人に一言言うのが、ちょっと違うかなと思った。

第1話はヤバイと思ったが、今回は水準を満たしてる。一応来週も見る予定。