先日、先代ポメラDM200を衝動的に購入した。某家電量販店で展示品限りで8800円だった。定価が49800円なので8割引である。
衝動的ではあるが、自分とポメラには、ここまで長い物語があった。
元々僕はテキスト入力デバイスが好きで、常に何かを買い続けてきた。一番最初はパナソニックの電子手帳だった。それで日記を書いていた。次はPalmだった。長文を書くには適さなかった。さらにキーボードがシャキーンと出てくるザウルス2台を経て、小さなノートパソコンのような形状でOSがリナックスの「リナザウ」にたどり着いた。
リナザウは電池の持ちが悪かった。キーボードが堅く、長い文を書くと手が疲れた。どのタイミングか忘れたが、シグマリオンも持っていた。キーボード配列に癖があり、キーのサイズも小さくて、これも手が疲れた。
その頃に出たのが初代ポメラDM10だった。当時の上長が発表会に呼ばれて行って、お土産で一台もらってきた。いいなあと思ったが、悔しいので自分では買わなかった。
型落ちになったやつが、ときどき某's電気で投げ売りされていた。6000円くらい。何度かレジに持って行きそうになったが我慢した。その代わり、VAIO type-Pを買った。全然値段違うけど。
タイプPは名機だが、テキスト専用機として使うにはバッテリーが持たず、取り回しが悪かった。一応今でも現役で使っている。
このような過去がありつつ、先日たまたま入った店で展示品処分でDM200が売られていたのだった。かつてスルーした6000円のは、元が高くないからお得感がそこまでじゃなかったが、今回は8割引だ。もうこれは保護するしかない。
というわけで、今僕はこのテキストをポメラDM200で入力している。
ではファーストインプレ。
展示品だが、そんなに触られてない機体だと思う。擦れとかキーのへたれとかはない。ひやかしでいじって面白いデバイスでもないし。バッテリーも空だった。
DM200でよく言われる充電中のLEDがない件、確かに不便だ。開いてONしてみて画面の電池マークを見ないと、どのくらい充電されたのか、終わったのかがわからん。
キーの打ちやすさ、入力のしやすさは普通。タイプPと同等。こっちは機構が単純な分、寝ながら書いたり適当でいい気楽さはある。壊れても安いし(タイプPは約9万円)。
電池の持ちは、まだ使い込んでないから分からない。ふたを閉じるとスリープ、開けるとONになるので、使わないときや、書くことを考えてるときはこまめに閉じることで節約できそう。
タイプPとサイズが近いのだが、微妙に長くてタイプP用のカバーには入らない。
QRコードを使ってポメラからiPhoneに移すのは簡単。問題はiPhoneからポメラの方向で、Wi-Fiでの連携がうまくいかない。Wi-Fiはつながるのだが、Gmailのアカウントが同期しない。うまくいってもそんなに便利な運用方法ではなさそうなので、iPhoneのファイルを出せるUSBカードリーダーを買おうかと思っている。ポメラにはSDカードスロットがある。
Wi-Fi接続は断念したが、Pomera LinkはiPhoneに入れている。Pomera用のQRコードを読めるからだ。この記事程度でもサイズ大のQRコードに変換すると3枚になる。それが、Pomera用QRコードだと順番に読み取られるUIの作りになっていて便利だ。

パソコンじゃないのにAltキーとか何に使うのかとおもってたら、やたらたくさんショートカットキーが用意されていた。

VAIO type-Pとの比較。意外にもタイプPより大きい。