西崎が取り調べを受けている。杉下は俺と奈央子が付き合っていたことを知らない。野口への殺意はあった。奈央子のために罰を受けようと思った。杉下の同級生に警察に通報してもらった。後悔も反省もない。
2014年
青影島で高野夫妻と成瀬が会う。高野が「お前と希美ちゃんへの疑いが消えない」と言うと、成瀬は「杉下はなんもしとらん。火を付けたのも俺やないよ」と否定。料亭放火事件の時効は来年の9月。
杉下が西崎の部屋を訪ねる。西崎は杉下が癌で長くないことを知っていた。杉下は冷蔵庫をいっぱいにしなくても良くなり、西崎は火への恐怖が「だいぶマシ」になった。この10年には意味があった。ありがとう。
西崎の過去回想。母親が担任の教師と不倫していた。母親は愛してると言いながら西崎少年を火で折檻していた。家が火事になった時、西崎は母を助けなかった。
2004年
先週のN作戦2の会議途中から。成瀬は作戦参加を拒否。だが後日、店の宅配サービスの12月24日分にキャンセルが出たことを知り、作戦に志願。
成瀬と、シャルティエ広田のスタッフに化けた西崎が野口邸に料理を運び入れる。杉下は書斎で野口を引き付け、その隙に西崎が奈央子を連れ出し、DVハウスなどに匿う。という作戦に決まった。安藤には内緒。
杉下が初めて安藤に負けた対局を逆転させる策を成瀬が見つけ、杉下に渡す。すごいすごいと言われて嬉しそうな成瀬。
野ばら荘の屋根の修理をしながら、西崎が杉下に確認。あの成瀬君が罪の共有の相手なんだろ? 杉下沈黙=イエス。でも罪の内容は言えない。
成瀬がちょいちょい杉下のところに来ていることを安藤は察知していて疎外感。作戦を知らされないだけでなく、安藤だけが親との問題がないのだ。
安藤は仕事が順調。営業部のエースは野口君だったけど、これからは安藤君の時代が来るね、などと野口のいる場で偉い人に言われる。安藤に嫉妬する野口は、途上国への赴任を賭けた対局を安藤に持ちかける。
奈央子は野口にねだって外で食事。トイレに行くふりをして公衆電話から西崎に電話。クリスマスイブに花屋の格好で来て連れ出してくれと頼む。が、野口に見つかって西崎の番号とアドレスのメモを取られそうになり、間一髪排水口に捨てた。野口は帰りのタクシーでキレて、運転席のシートを後ろから思いっきり蹴り上げる。
再び2014年
成瀬は青影島で開店準備。高野巡査の妻・夏恵が放火事件の真相が書かれた手紙を残して失踪。
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色々な状況が、事件に向けて動き始めた。安藤の疎外感。安藤望が女性だと思っていた成瀬の誤解。何もかもうまくいかない野口の焦燥感。花屋に化けて来いという奈央子の急なお願い。知ってるから言えることではあるが、全てがその日に収束していくこの感じが、やっぱり好きだなあ。
今回の小出しヒントは燭台を持った奈央子。それで殴り殺したかどうかは不明。