曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

iPhone 5sでHipstamatic 〜Coleford Hipstapakの巻

2016-10-12 23:20:00 | カメラ
ちょっと遅くなったが、10月配信のColeford Hipstapakのご紹介。

今回のパックは、ルーク・ベアードというカメラマンがデザインしたらしい。そう公式サイトに書いてある。

Beardレンズはリッチなコントラストと色飽和だそうな。まあそんなのは常套句なのでなんの説明にもなってない。僕が使った感じでは、やや露出オーバー気味、彩度高い。特に緑が派手。コントラストはやや高め。時々明るすぎるときがある。それがなければLowyに代わる素通しに近いレンズになれたのだが。

Breamフィルムは極太のマットな縁が特徴。気のせいかもしれんが、写真が若干白っぽくなるような気がする。おしゃれではあるが、あまりにも縁が太いので使用頻度は低そう。

作例は、縁有りは見ての通りBreamフィルム。縁なしはお馴染みBlanko Freedom 13フィルム。








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「真田丸」第40回「幸村」の感想

2016-10-10 01:40:25 | 大河ドラマ


明石全登は信繁に「大坂城に入って徳川を迎え撃ってくれ」と頼むが、信繁は断る。曰く、

1.自分は大軍を指揮したことがない。
2.囚われの身である。
3.そんなに戦が好きではない。

三つの理由のうち最後のひとつは意外だった。やはり国営放送ドラマの主役は平和主義でなくてはならないのか。

明石氏は片桐且元を連れてきていた。話によると、徳川と開戦しそうになっているのは、ほぼ且元のせいだった。

清韓とかいう感じの悪い坊主の「趣向」の危険性に気付かない。駿府に一ヶ月も居たのに家康と会えない。大蔵卿局に対抗して徳川の要求を捏造する。その嘘が皆の前でバレる。暗殺されると思って大阪を去るが、豊臣は窓口である彼を追放したと解釈されて開戦。

よくここまで、と思うほどすべてが裏目に出てしまった。

且元の失敗談を聞かされても信繁の気持ちは変わらない。そこへきりが現れて、行け行けと煽った。

「あんたは徳川と二回戦って二回勝った真田阿波守昌幸の次男坊なんだから、戦上手だと思って貰えるわよ」

「あんたは聚楽第落書き事件を解決できなかった。あんたが交渉したけど沼田城は結局北条に取られた。あんたも小田原城に潜入したみたいだけど、開城させたのはあんたじゃなく、後から説得に来たナントカ官兵衛さまよ。あんたは何も役に立ってない。生きてきた証がない」

今までの活動を全否定されてしまった。ていうか、この世界線にも官兵衛はいるのだな。

「私は今幸せなんだ」
「あんたの幸せなんて関係ない。大事なのはあんたが誰かに求められているってことよ」

ここはあんまり共感できなかったな。この時点での信繁には、自分を求めていると見えているのは明石全登と片桐且元だけだから。

「私が好きだった、がむしゃらでやんちゃで賢くてキラキラしていた源次郎様はどこに行ったの?」

それを40過ぎた無職のおっさんに言うのは酷だぜ。

案の定、信繁は「お前は鬱陶しいんだよ!!!」とブチ切れ。そんなことはすでに自分で自分に問いかけている。だが、「お前に言われると心にしみる。礼を言う」

その夜、信繁の中に思い出のシーンが次から次へと蘇ってきた。秀吉に秀頼の事を三回も頼まれた。秀吉の為に頑張っていた三成、宇喜多、大谷刑部など仲間たち。俺も亡き太閤様のために立ち上がるべきなのではないか。

北条氏政は天下を賭けた大戦をやってみたかったと言っていた。自分にも、今そのチャンスが巡ってきているのではないか?

ルソン助左衛門は、弱きものの守り神を自称していた。自分も豊臣家の守護神になるべきでは?

この時の為に言わせたんだろうなと当時思った茶々の予言。その予言が的中することを我々未来人は知っている。
「離れ離れになっていても、あなたはまたいつか戻ってくる。そして、私たちは同じ日に死ぬの」

そして父・昌幸の「お前はここを抜け出して豊臣に付け」という言葉。

自分が生まれてきた意味=宿命は何なのか。このまま何も成すことなくこの村で終わっていいのか。自分の眼差しの奥にくすぶっている熾火に気付いたのか、認めたのか。信繁は翌朝穏やかだが暗い顔をして里芋を掘っていた。

さらに、自分に縁のある言葉を片っ端から半紙に書き、一文字ずつ大助に切断させた。昔の人は子供でも刃物の扱いが上手いのかと思っていたが、大助の切り方は下手だった。その一文字ずつのくじを大助に引かせて、父の新しい名前を決めるという。

大助「そんな大事なことをくじで決めていいのですか」
信繁「大事なことだからくじで決めるのだ」

大事なことはくじで決めるのが真田家のルールなのだ。

すべての視聴者の予想通り、大助が引いた文字は「村」。信繁は「それも入れてしまったのかw」と苦笑したが、巻き戻してみてみると、ちゃんと「九度山村」と書いた半紙が中央付近に置いてあったぞ。

「幸」の字が入るのは決まっている。「村幸」と並べてみる。うーん、違うな。入れ替えてみる。全視聴者がゾクっとしたであろう瞬間。

「幸村」

「うむ。いい名だ」

すかさずナレも煽る。

「戦国最後の名将、真田左衛門佐幸村の誕生である」


・ ・ ・ ・ ・

「神」という言葉は使いたくないのですが、今回は僕にとって「神回」でした。40過ぎた中年男が、今までの人生に納得していなかったこと、やり残していたことに気付き、生きてきた意味を見つけるために最後の勝負に打って出る。その決意をする。僕の中にそういう熾火が存在しているのかどうかはまだ分かりませんが、同じ中年男性として目が潤むほど共感しました。今まで真田丸は見た後すぐ消していたのですが、今回はブルーレイディスクに焼きました。たぶん最終回まで焼くでしょう。

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【悲報】「地球バス紀行」終了

2016-10-04 22:09:29 | テレビ・映画


BS-TBSの「地球バス紀行」が9月いっぱいで終了していたのを先ほど知った。最近二回が再放送だったので、変だなとは思っていたのだが…。

「地球バス紀行」を最初に見たのは初年度(旅人は佐藤隆太)の予告映像だった。ウユニ湖湖面を南米的なデコバスが激走していた。

本格的に見出したのは二代目旅人・須藤元気からだった。別に彼のファンではないのだが、まだワールドオーダー前、テレビで見かけなくなっていた時期で、半ば本気で須藤元気が旅しているのかと思っていた。

見知らぬ国の大地を這いずり回るような旅感は三代目の桐谷健太までだった。四代目の天野は上手すぎて、いかにもスタジオのブースにいるナレーターだった。次のEXILE USA氏は棒だった。最後の宮野真守は、作りすぎの感はあったが、一緒に旅してる雰囲気はあったので残念だ。というか、番組サイトで事前にチェックして、見たくない国の時は見ない方針にしていた自分を責めたい。こうなると分かっていたら、今年は全部見るべきだった。

いつかまた自動車(バスじゃなくてもいい)を使った旅番組を作ってもらいたい。鉄道のは腐るほどあるが、僕は車のを見たいのだ。ロードムービー好きなもんで。

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「真田丸」第39回「歳月」の感想

2016-10-03 19:05:00 | 大河ドラマ


九度山に信之が訪ねてきた。犬伏の別れが最後で、後は大坂の陣の勧誘の時まで顔を合わせないのかと思っていたのだが。

真田昌幸著「兵法奥義」は、図形だけで兵法を表現したもので、文字が一切なかった。

信之「凡人の俺には理解できん」
信繁「父上らしいといえば父上らしいのですが」
信之「全部こんな感じか?」
信繁「全部こんな感じです」

信繁一家は、心配する信之に対して口々に「満ち足りている」という。きりは裁縫教室、佐助は忍者教室をやっていて、それなりに充実しているらしい。

というのは表向きで、兄と三十郎と3人で飲んでいるときに、実は金がなくてかなりヤバいと白状した。そういえば、飲んでいた酒がすぐになくなって、補充がなかった。

なんとかすると約束してくれた信之だったが、送られてきたのは蕎麦の実ばかりだった。蕎麦屋でもやればいいじゃんと思ったが、ナレーションによると、細く切った蕎麦が普及するのはもう少し先らしい。

江戸では薫さん、松さん夫妻、稲さんが初期参勤交代の人質になっていた。人質だというのに、それなりに楽しそう。昔公家衆にもらったという扇子を見せびらかしたり、夫・昌幸に対するノロケを披露して薫さんナレ死。

蕎麦がきの商売に失敗したりしている信繁を、佐助は歯がゆく思っている。「あの人が本気出すなら、俺、(家康の暗殺でもなんでも)やりますよ」「あんなクソ面白くもない兄貴がいい思いしているのに」と、珍しく本音できりに語っていた。きりにまた絵を見せて、いい感じに持ち込もうとしているのかと思ったのだが。ていうか、佐助は信之のことをそういう風に思っていたとは。

嫡男大助を高梨内記が傳役として鍛えることになったが、ひたすら碁を打つだけだった。しかもほとんど内記が勝つ。剣や槍の修行はしなくていいんだろうか。大助は大坂の陣で父と一緒に出撃すると思うのだが。

ヤンデレの春さんが、またおかしくなって障子に穴を開け、きりがついに腹を割って話をする展開に。源次郎の子を生みたいと思ったこともあったが’(やはり…)、今はもう菩薩の境地である。それで納得したのか、私のためにいてくれと真田紐をひっぱって和解。

真田紐のアイディアを持ち込んだのは意外な人物だった。秀次の子で、信繁の側室ということにしてルソンににがした「たか」さんだった。たかさんは、関係を問われて「側室です」と答えて信繁に襲いかかり、またヤンデレ春さんが火箸を握り締めて不穏な雰囲気になるというラブコメ的展開もあり。

売れた描写はなかったが、真田紐は売れたらしく(契約金が入ったからかも)、食事が豪華になった。そうこうしているうちにまた歳月が流れ、ある夜、明石全登・・・だと思うのだが、元宇喜多家の家臣がやってきて、「お迎えに上がりました」と。分かっていたが、ついに大坂勢のスカウトが来た。と同時に、信長の野望やってて名前だけはいつも見かける覚えやすい明石全登ってここで出て来るのか、と自分の中で何かが繋がったような気がした。

「これからの真田丸」で、信繁の赤鎧姿が初登場。「負ける気がしない」とか言ってた。そんなに自信があったのか。意外だ。そして、次回第40回のタイトルが「幸村」だ。改名するのだろうか。いろいろと、ついに、いよいよ、という感じで盛り上がってきた。

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