警視庁は10日、パソコンに感染してインターネットバンキングの不正送金を指示する新型ウイルスと海外の指令サーバーを突き止め、国内外の8万2千台のウイルスの無力化を始めたと発表した。セキュリティー会社と共同開発したプログラムを活用した。パソコン所有者やプロバイダー(接続業者)に情報提供して不正ウイルスを除去する対策はあったが、捜査機関が直接、ウイルスを無力化するのは海外を含めて異例という。新型ウイルスに感染したパソコンでネットバンキングのサイトに接続するとウイルスが活動を始め、利用者の預金が不正送金されてしまう。