北朝鮮が米領グアム周辺に弾道ミサイルを発射する構えを見せていることを受けて、政府は日本国内への落下に備えて空自の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開する調整に入った。北朝鮮が上空を通過すると名指しした島根、広島、高知の3県を中心に中四国に配置する考えだ。政府関係者が11日、明らかにした。小野寺防衛相は10日夜、「さまざまなことを勘案しながら必要な措置を取っていく」と説明。これとは別に安全保障関連法に基づき、集団的自衛権の行使可能な存立危機事態の認定もあり得るとの考えを示しており、迎撃ミサイルを搭載した海上自衛隊のイージス艦の展開も検討している。