トランプ米大統領は16日、大企業の経営者らで構成する二つの助言組織を廃止したことを明らかにした。米バージニア州で白人至上主義を掲げる団体と反対派が衝突した事件を巡るトランプ氏の対応を批判して辞任するメンバーが相次ぎ、廃止に追い込まれた形だ。トランプ氏は、事件発生当初に人種差別主義者を明確に批判しなかったことや、現場にいた両陣営に暴力の責任があると述べたことで批判を浴びている。米国企業はトランプ氏に近いとみなされることを経営上のリスクとして意識している。
ウクライナ政府は15日、北朝鮮が7月に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)に使われたエンジンを、ロシアが流出させた疑いがあるとの見方を示した。現地メディアによると、ウクライナ宇宙庁のラドチェンコ長官代行は15日、北朝鮮のICBMに搭載されたとみられるエンジンについて、「2001年までウクライナで生産された」と述べた。その上で、ロシアの宇宙ロケット用に全て納入していたと説明した。ラドチェンコ氏は、「ロシアはエンジンを誰かに供給できる。ロシアと北朝鮮は友好的な関係だ」と話し、ロシアが北朝鮮にエンジンを供与した疑いを示唆した。
「開発に成功した新型弾道ミサイルは中国全域を射程に収めた」。北朝鮮の幹部が内部で口にしたという極秘の話の一部が、中朝国境をまたいで中国側に流れてきている。日本上空を通過して米国領グアムのアンダーセン空軍基地周辺を狙うミサイル発射があるのか。これが世界の関心の的だが、実は「中国全土が北朝鮮の核ミサイルの照準に入った」という事実も、現在の緊張状態を読み解くには極めて重要だ。